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死刑執行停止を求める声、さらに大きく

2009年1月 6日
[国連]
国・地域:
トピック:死刑廃止
国際連合において本日、「死刑の適用の一時停止」に関する2度目の決議案に対し、100カ国以上という圧倒的多数が賛成票を投じた。この決議は、昨年の国連総会における死刑執行の一時停止を求める決議を再確認するものである。

投票結果は、賛成106カ国、反対46カ国、棄権34カ国だった。昨年は、賛成104カ国、反対54カ国、棄権29カ国だった。

アムネスティ・インターナショナルのマーティン・マクファーソンは、「賛成国が増えたことで、長期にわたって続いている世界的な死刑廃止への確固たる流れがますます堅固なものになった」と述べた。

1948年に世界人権宣言が採択された時、法律上または事実上死刑を廃止している国は8カ国だった。それから60年たった2008年12月、その数は137カ国となっている。

世界の3分の2を超える国が死刑を廃止し、その数はさらに増え続けている。

「死刑廃止への流れは明白です。この流れは、世界のすべての地域で見られます」とマーティン・マクファーソンは述べた。

中央アジアでは、死刑廃止へのはっきりした流れがある。1991年に独立した時、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンは死刑を存置していた。しかし2008年12月までに、カザフスタン、キルギスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンが死刑を廃止した。ロシアとタジキスタンは死刑の執行と判決を停止している。

ヨーロッパは事実上、死刑がない。唯一の例外はベラルーシである。

アフリカ大陸では概して執行が行われていない。2007年に執行があったことがわかっているのは、アフリカ53カ国のうちわずか7カ国(ボツワナ、エジプト、赤道ギニア、エチオピア、リビア、ソマリア、スーダン)だけである。

2008年11月、人および人民の権利に関するアフリカ委員会は、アフリカ各国に対し死刑を停止するよう求める決議を採択した。これは、アフリカから完全に死刑がなくなるための重要なステップである。

アラブ連盟では、バーレーン、ヨルダン、オマーン、モーリタニア、アラブ首長国連邦が、国連決議に反対せず、棄権した。アルジェリア、レバノン、チュニジアでは、国内で死刑廃止法案が議題に上っている。

アジアでは、法律上または事実上死刑を廃止した国は、アジア太平洋地域で合計27カ国になった。2008年5月21日、中国の司法部と最高人民法院が共同で、死刑相当事件における被告人弁護士の役割を定める規定を発表した。

最高人民法院の高官によれば、最高人民法院が高級人民法院に再審のため差し戻した審理は、2008年前半には死刑判決の15パーセントだったという。しかし、中国では、死刑の適用に関するデータは国家機密とされており、公式に入手することができないため、これを確認することは不可能である。

韓国では、1998年以降死刑の執行がなく、死刑廃止法案を審議中である。
ベトナムでは、死刑適用犯罪の数を見直している。

南北アメリカではほとんど死刑がない。2003年以降、死刑を日常的に執行している国は米国だけで、他に今世紀に入って死刑を執行した国は、キューバ(2003年)、グアテマラ(2001年)、バハマ(2000年)のみである。

英語圏カリブ海諸国のうち10カ国が法律上は死刑を存置しているが、執行は停止している。中南米には事実上死刑はなく、グアテマラ、ベリーズ、ガイアナに死刑が残されているだけである。

2008年4月29日、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長は、キューバ共産党中央委員会第6会期の締めくくりのスピーチで、実質的にすべての死刑判決を終身刑または30年の拘禁刑に減刑すると発表した。

米国は、死刑に背を向けつつある。1年間の死刑判決の数は1990年代に比べて60パーセント減少したと、死刑情報センターは報告している。2008年の死刑執行数は37件で、この14年間でもっとも少なく、2000年に始まった減少傾向は続いている。

今週、死刑に関するメリーランド州死刑委員会は死刑廃止を求める最終報告書を発表した。これによりメリーランド州は死刑廃止への一歩を踏み出した。
米国では14州が死刑を廃止している。

アムネスティ発表国際ニュース
2008年12月18日

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