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イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府:イスラエルはガザ攻撃で使用した兵器の開示を

2009年1月22日
国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府
トピック:地域紛争
アムネスティ・インターナショナルは本日、12月27日に始まった3週間のガザへの軍事作戦の間、イスラエル軍が使用した兵器、武器弾薬を開示するようイスラエル当局に要請した。

「イスラエル当局はこれまで否定していたが、今や私たちは白リン弾が家屋の密集した民間人の地域で使用されたことを知っている。現在、私たちはこの兵器の使用について動かぬ証拠を持っているが、最初の犠牲者たちを治療した医師たちはその傷をもたらしたものが何かを知らなかった」と、ガザでのアムネスティ調査チームを率いるドナテラ・ロべラは語った。

紛争犠牲者の中には、傷の原因となった武器弾薬の性質がよくわからないために医師が治療が困難と言うような傷を負っている者もいる。

「医師たちが私たちに語ったところによると、イスラエル軍の攻撃で負傷したパレスチナ人たちの中に、これまでにない、説明のつかない傷害のパターンがあるという。イスラエルの空爆の犠牲者の中には黒こげになったり手足が鋭く切断された状態で運ばれてくる人たちがおり、彼らを治療する医師たちはどんな兵器が使用されたのかを知る必要がある」と、ドナテラ・ロべラは述べた。

アルシファ病院の外科部長であるスブヒ・スケイク博士はアムネスティの派遣団に対し、「私たちは切断手術と血行再建手術をたくさん行ないました。通常ならば患者たちの回復が期待できるのですが、予想外に彼らの多くは術後1、2時間で亡くなってしまいました。驚くべきことです」と語った。

「イスラエル当局が自ら使用した兵器と武器弾薬などの全ての関連情報を開示することは重要かつ緊急である。患者の傷害を引き起こしたものやどんな合併症が生じるかを医師が知らないために、より多くの生命が失われることがあってはならない。救命医療を行なえるように、医師たちには十分な情報が与えられなければならない」と、ドナテラ・ロヴェラは述べた。

イスラエルが当初、白リン弾を使用したことを認めなかったために、医師たちは正しい治療をすることができなかった。肉に食い込んだ白リンの小片は燃え続け、火傷が拡大深化するにつれ激痛を引き起こす。そして、内臓に回復不能な傷害をもたらすのだ。それは患者の身体の他の部分、もしくは傷を治療する人たちにさえ悪影響をおよぼす。

「私たちは今まで治療した症例とは異なる火傷であると気づきました。数時間後、火傷は拡大深化し、不快な臭気を発散し、そして発煙しはじめたのです」と、ガザのアルシファ病院の火傷の専門医はアムネスティに語った。

白リン弾による火傷を負った人びとの症状は急速に悪化することがある。身体の表面の比較的小さな領域、10~15パーセントに火傷を負った人たちは、通常は生存するものだが、こうした人びとでさえ悪化して死ぬことがあるのだ。医師たちが白リン弾による最初の犠牲者を診た数日後、多くの外国の医師たちがガザ地区に到着してはじめて、地元の医師たちは傷を引き起こしたものの正体と治療法を知ったのである。

16歳の少女のサミア・サルマン・アルマナヤは、ガザ市の北にあるジャバリア難民キャンプの家で寝ていた1月10日の午後8時、白リン弾が家の1階に着弾した。10日後、病院のベッドで彼女はアムネスティに対し、顔と足の火傷のためにまだ激痛があると語った。「突き刺すような痛みです。まるで私の身体の中で火事が起きているみたいです。とても痛いので我慢できません。どんな薬をもらっても、痛みはまだとても強いんです」

どんなものであるかを知らないまま、白リン弾あるいはそれから派生した燃える残骸が当たった家のパレスチナ人たちはあやまって炎に水をかけたが、火勢を強めるだけだった。 医師たちが気づかずに食塩水で患者たちの傷を洗おうとしたために、患者たちは痛みのあまり叫び声をあげた。また、医師たちは患者の火傷のガーゼを交換したとき、傷から煙が立ち上るのを見て衝撃を受けた。検査のための手術を行なった際、医師たちは空気にさらされると直ちに燃えはじめるフェルトの小片を摘出した。

「イスラエルの高官たちは、この軍事作戦はハマスに対してであって、ガザの人びとに対してではないと繰り返し述べてきた。イスラエルの攻撃で負傷した人びとへの効果的な治療のための重要情報を提供しないままでいることにいかなる言い訳もありえない。イスラエルが協力しないために、不必要な死と無用の苦しみが起きている。イスラエル当局はガザで使用した兵器と武器弾薬をすべて開示することで、負傷者への迅速かつ適切な治療を保証する義務を果たすべきであり、医療チームを助ける他の関連情報も提供すべきである」と、ドナテラ・ロヴェラは語った。

背景:
2008年12月27日から、イスラエルによって停戦が宣言される2009年1月18日までの間、およそ1300人のパレスチナ人が殺され、その内、400人以上が子どもたち、100人あまりは女性たちだった。5300人を超えるパレスチナ人たちが負傷した。その多くは一生治らぬ障害を抱えることになった。同時期に、同僚からの発砲で命を落とした兵士4人を含む13人のイスラエル人が死亡している。3人の民間人を含むその他の 9人は、ハマスなどのパレスチナ武装グループからの攻撃で殺された。

アムネスティ発表国際ニュース
2009年1月22日
 

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