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イラン:ロクサナ・サベリは米・イランの政治的緊張ゆえの人質

2009年4月20日
国・地域:イラン
トピック:
米国系イラン人のジャーナリストであるロクサナ・サベリは、イランと米国の間で変化しつつある政治情勢における人質であり、良心の囚人である、とアムネスティ・インターナショナルは語り、サベリの即時無条件の釈放を求めた。

「逮捕から公判までの間にロクサナ・サベリの罪状が次々と変わったという事実は、イラン当局がサベリを拘禁するためにあらゆる口実を探していたことを示唆している」と、アムネスティ・インターナショナルの中東・北アフリカ部副部長ハッサビア・ハジ・サラウィは述べた。

「イラン当局がロクサナ・サベリが明らかに犯罪を行なったという確たる証拠を示さない限り、ロクサナ・サベリを拘束しておくいかなる理由もない」

米国で生まれ、ここ6年間はジャーナリストとしての活動の場であったイランで暮らしていた31歳のロクサナ・サベリは、4月18日、非公開の裁判によって「スパイ行為」の容疑で8年の刑を宣告された。

サベリの父親は、起訴前の拘禁中に強い圧力を受けてつくられた「自白」が裁判の中で証拠として採用されたのではないか、と語った。

アムネスティ・インターナショナルは、マフムード・アフマディネジャド大統領が4月19日に出した声明の中で、ロクサナ・サベリに自らを弁護する十分な法的権利を保証するようテヘラン検察に対して指示したこと、また続く20日に司法長官が出した声明においても、サベリのために迅速で公正な控訴審が行われるよう呼びかけていたことに注目している。

「アフマディネジャド大統領による最近の声明は、私たちが何年ものあいだ問題にしてきた事実を言外に認めているかのように思える。すなわち、イランにおいて正義を手に入れることは難しいということだ」

「私たちの見るところ、ロクサナ・サベリはイランの米国との関係における政治的理由のみによって、あるいは国際的に認められた表現の自由の権利を平和的に行使したために拘禁されているのであって、良心の囚人であり、即時かつ無条件に釈放されるべきである。私たちは、少なくとも控訴続きにおいて正義がなされることを信じている」

背景情報:
ロクサナ・サベリは1月31日に逮捕されたが、当初の容疑はイランで禁止されているアルコールを購入したことであった。サベリはテヘランのエヴィン刑務所に拘禁された。同刑務所では拷問や虐待が日常的にあると伝えられている。サベリに対する容疑は後に、 文化イスラム指導省が2006年に彼女のプレス証を無効にした後もジャーナリストとして報道を続けていたことに変えられた。

サベリが先の「自白」を撤回した4月13日の公判において、彼女の容疑は最終的に「スパイ行為」となった。サベリの有罪判決は4月18日に言い渡された。裁判の後、サベリの父親レザ・サベリは、娘は最初に拘禁されていたとき、おそらくは弁護人がつかなかった最初の5週間の間に、尋問に協力すれば釈放されると言われたために、ある活動について「自白」したと語った。サベリは裁判の中で、この自白を撤回した。弁護人は、有罪判決と宣告された刑に対して控訴するつもりだと語っている。司法長官は、テヘランの司法部にも文書を出し、「犯罪の物的および道徳的要素を含め、同事件のあらゆる面が控訴審において慎重かつ迅速、公正な方法で検討されなければならない」と述べている。

米国議会がイランにおける「民主化支援」のためとして7500万米ドルの追加予算を発表して以来、この数年間で何人もの米国とイランの二重国籍者が拘禁されている。その中には、ハレ・エスファンディアリ博士、キアン・タジバクシュ、パルナズ・アジマ、アリ・シャケリなどがいる。ほとんどは国家安全保障を害する活動、とりわけイランにおける「ソフトな体制転覆」と疑われるものへの参加に関連して訴追されている。

5人のイラン外交官が、2007年にイラクで逮捕された後に米国内で拘禁されている。4月19日、スイスの大統領との会談の中でアフマディネジャド大統領は、5人の釈放を求めた。ニュース解説者の中には、ロクサナ・サベリの逮捕と裁判は、米国のオバマ大統領の選挙と大統領のイランに対する最近の提案に関連したイランの体制内部の対立によるものではないかと示唆する者もいる。

アムネスティ発表国際ニュース
2009年4月20日

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