ラトビア:開催が危ぶまれるバルト・プライドパレード

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2009年5月13日
国・地域:ラトビア
トピック:性的指向と性自認
レスビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)のプライド・パレードが今週末、ラトビアのリガで行われようとしているが、市議会議員らが開催の差し止めを求めたことから、実現が危うくなっている。

アムネスティ・インターナショナルはラトビア当局に、5月16日土曜日に予定されているバルト・プライドのイベント実施を確実に許可するよう求めた。

ラトビアの団体モザイカ、リトアニア・ゲイ・リーグ、エストニア・ゲイ・ユースらの主催によるこのパレードは、2009年5月8日、リガ市議会によって承認された。

反LGBTのデモとの衝突が予想され治安上の懸念が出ていたため、パレードはヴェルマンダルズ公園の中とその周辺の限られた通りだけで行うことが合意されていた。

5月13日、リガ市議会議員の大多数の署名が入った公開書簡が市議会のアンドリス・グリンベルグに提出された。この書簡は、パレードが社会の良識に反し、公共の安全に脅威をもたらすものだとして、許可を取り消すよう求めるものであった。

市議会議員らは、もし5月14日の午後4時までに許可を取り消さない場合は、市議会での採決によって決定を覆す要求をするつもりだと述べた。

「このパレードを禁止することは、ラトビアの法律に反する」と、アムネスティ・インターナショナルの欧州・中央アジア部長ニコラ・ダックワースは語った。「このことはまた、バルト諸国のLGBTの人びとの表現と平和的な集会の自由の権利を侵害するものである」

アムネスティは、バルト・プライドの催しを、最初に合意した条件で実施することを許可し、反LGBTのデモ隊による暴力的な妨害の脅威に備え、パレード参加者に必要な防護を確保するよう、ラトビア当局に求めた。

欧州の23カ国から70人以上のアムネスティの活動家がこのパレードに参加し、エストニア、ラトビア、リトアニアのLGBTの人びととの連帯を表明するためにリガを訪れる予定である。

* バルト・プライドはその後開催許可が取り消されましたが、前日に禁止が解かれ、5月16日に予定通り行われました。

アムネスティ発表国際ニュース
2009年5月13日

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