中国:法学者の許志永を恣意的に拘禁
- 2009年7月30日
- 国・地域:中国
- トピック:危機にある個人
30日のOCIのウェブサイトでの報告によると、昨日7月29日午前5時、6人の警官が自宅から許志永を連れ去った。彼の所在は現在のところ不明である。この報告によると、OCIの職員である荘叙ミ(Zhuang Lu)も行方不明となっている。
許志永と荘叙ミはともに恣意的に拘禁されており、特に拷問や虐待を受けやすい状況におかれている。彼らは、明らかな犯罪行為で起訴されない限り直ちに釈放されるべきである。さらに、中国当局は彼らの所在を明らかにし、家族や弁護士との面会を直ちに認めなければならない。
背景情報:
2009年7月14日、OCIは国と北京市の税務当局から脱税の罰金140万元を払うよう命令された。この額は、当局が主張するOCIが払うべき税額の5倍にあたる。3日後の7月17日には、北京市の民事局担当者がOCIのオフィスに来て、ファイルや書類のほか、コンピューターその他の事務機器も押収した。担当者はまた、法律研究センターは市民団体として登録されていないので運営が認められず、閉鎖させられるという当局の決定を通知した。
2003年の設立以来、OCIは強制移住の対象者や2008年の汚染粉ミルク事件の被害者の家族を含む人権侵害の被害者たちへの法的支援をしてきた。OCIは最近、政府情報公開法を使って政府の各省庁に対し公金支出の透明性を求めてもいた。
アムネスティ発表国際ニュース
2009年7月30日
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