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イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府:イスラエルによるガザ封鎖で日々の暮らしは窒息状態

2010年1月25日
国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府
トピック:地域紛争
イスラエルは、人びとを窒息させるようなガザ地区封鎖をやめなければならない。この封鎖で、140万人以上のパレスチナ人が外界から切り離され、絶望的な貧困にあえいでいる。イスラエルによるガザ地区への軍事攻撃が終わって1年を迎えるにあたり、アムネスティ・インターナショナルはそのように述べた。

アムネスティの報告書『窒息状態:イスラエルによる封鎖下にあるガザ地区』は、「キャスト・レッド(Cast Lead)」作戦が行なわれた後、生活を再建しようと今も奮闘しているガザの人びとの証言を集めている。この作戦では、およそ1400人のパレスチナ人が死亡し、さらに数千人が負傷した。

「イスラエルは、2007年6月以来ガザを封鎖し続けているのは、パレスチナ武装グループがガザからイスラエル南部に向けて無差別のロケット攻撃をしたことへの対応だと主張している。しかし現実には、封鎖の対象となっているのは武装グループではない。この封鎖によって、食料、医療用品、教育用品、建築資材などを手に入れることが制限され、ガザのすべての住民が罰せられている」と、アムネスティ・インターナショナルの中東・北アフリカ部長マルコム・スマートは語った。

「封鎖は国際法上の集団的懲罰にあたり、直ちに解除されなければならない」

占領権力として、イスラエルは国際法に基づき、ガザの住民の福祉を確保する義務がある。そこには、健康、教育、食料、適切な住居に対する権利の保障も含まれる。

2008年12月27日から2009年1月18日まで行なわれた「キャスト・レッド」作戦で、13人のイスラエル人が死亡、その中にはイスラエル南部の3人の民間人も含まれていた。イスラエル南部では、さらに数十人の人びとが、パレスチナ武装グループの無差別ロケット弾攻撃で負傷した。

イスラエルの攻撃によって、ガザでは、病院、学校、水道・電気設備など民間の建物やインフラが損壊したり、破壊されたりした。また、数千のパレスチナ人の家屋が破壊されたり深刻な被害を受けたりした。

ガザでは、641の学校のうち280校の学校が損壊し、18校の校舎が破壊されたと推定される。ガザの人口の半分以上が18歳未満だが、「キャスト・レッド」作戦によって被害を受けたり、イスラエルのボイコットの結果として、子どもたちへの教育は壊滅的な打撃を受けている。

病院もまた、軍事攻撃と封鎖によってたいへんな影響を受けている。世界保健機間(WHO)の医療援助物資を積んだトラックが、イスラエルの役人によって説明なしに再三ガザに入ることを拒否されている。

ガザでは治療ができないような症状の重篤な患者がガザから出ることを、イスラエル当局が妨害したり遅らせたりすることが続いている。ガザへ出入りする道路が封鎖されて以来、患者は許可を得なくてはならなくなったが、許可は下りないことが多い。2009年11月1日、3人の子どもの父親であるサミール・アルナディムは、心臓手術のためガザ地区を出ることが22日間も遅れたために死亡した。

アムネスティは、イスラエルの軍事行動によって家屋を破壊された数多くの家族と話をした。1年たった今も、彼らは一時避難用の施設で暮らしている。

1年前の紛争の際、モハメド・ムスリとハリマ・ムスリの夫婦と4人の幼い子どもたちは、ガザ市の南にあるジュホール・アルディク村にある自宅から避難した。その間に家はイスラエル軍のブルドーザーによって取り壊された。

「家に戻ったら、何もかも破壊されていました。私たちが何もかも失ったので、人びとが食べ物をくれました」と、モハメド・ムスリが語った。

停戦から半年たっても、ムスリ一家は薄っぺらなナイロンのテントに住んでいたが、今はやっと質素な住宅を建てることができた。しかしイスラエルの軍事侵攻が続いているため、わずかな財産も破壊されるのではないかと一家は怖れている。

残っている企業は封鎖下でも生き延びようと必死になっているため、ガザの失業率は悪化している。2009年12月、国連は、ガザの失業率が40パーセントを超えたと報告した。

「封鎖によって、子どもたちが過半数を占めるガザの住民が生活の事実上すべての面で窒息させられようとしている。さらなる孤立化や、ガザの人びとの苦難がこれ以上続くことは許されない。イスラエル政府は占領権力として守るべき法的義務に従い、一日も早く封鎖を解除しなければならない」と、マルコム・スマートは述べた。

アムネスティ発表国際ニュース
2010年1月18日
 

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