ミャンマー(ビルマ):反体制活動家に選挙戦出馬の自由を

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2010年3月10日
国・地域:ミャンマー(ビルマ)
トピック:
アムネスティ・インターナショナルはビルマ(ミャンマー)軍政に対し、政治囚が政党員となることを禁じた新法を、今年後半に予定されている総選挙の前に撤廃するよう強く要請する。この法によると、軟禁中のノーベル平和賞受賞者アウンサンスーチーを含むすべての政治囚が政党に参加できなくなる。

「ビルマには少なくとも2200人の政治囚がいるが、彼らのほとんどは自らの権利を平和的に行使しようとしただけで投獄されたのである」と、アムネスティ・インターナショナルのビルマ調査員ベンジャミン・ザワッキは述べた。

「軍政当局は、彼らの権利をさらに剥奪するような法律を可決するのではなく、アウンサンスーチーを含むすべての政治囚を直ちに釈放し、彼らの政治活動にかかる制限を解除するべきである」

アウンサンスーチーはすでに、外国人と結婚した者は選挙に出馬できないとの規定をもつ2008年憲法により、立候補することを阻止されている。

「総選挙に向けて活動家たちへの抑圧がますます激しくなることを、アムネスティは非常に憂慮している。 ビルマ軍政当局は、自分たちの支配に対する反対意見は完全に抑え込む決意でいるようだ」。ザワッキ調査員はこのように述べた。

アムネスティは「ビルマ(ミャンマー)における少数民族活動家への抑圧」と題する最新の報告書において、同国の中でも人口の多い少数民族出身の活動家たちの口を封じるために軍政が組織的に労力を注いでいることを記録している。報告書は、今年の総選挙が活動家たちへのさらに過酷な弾圧につながる可能性があると警告している。

*報告書「ビルマ(ミャンマー)における少数民族活動家への抑圧」全文(英文のみ)は以下からご覧いただけます。
http://www.amnesty.org/en/news-and-updates/report/myanmar-urged-end-repression-ethnic-minorities-elections-20100216

アムネスティ発表国際ニュース
AI Index: PRE01/079/2010
2010年3月10日

 

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