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中国:中国は直ちに死刑の執行を停止するべき

2010年3月30日
[日本支部声明]
国・地域:中国
トピック:死刑廃止
報道によれば、中国外務省は30日、麻薬密輸罪で死刑判決が確定した日本人死刑囚につき、日本側に近く死刑を執行すると通告したことを認めた。中国当局は、4月5日にも死刑を執行する予定であるといわれる。アムネスティ・インターナショナル日本は、中国政府に対し、今回の予告された死刑の執行を含め、すべての死刑を直ちに停止するよう求める。

本日発表したアムネスティの報告書「2009年の死刑判決と死刑執行」によれば、中国は2009年も数千人を処刑したとみられるが、死刑執行数および判決数は依然として国家機密とされている。中国では、死刑は非暴力犯罪を含め約68の犯罪に適用される。

中国当局は、社会の安定を乱すとみなした活動に対する厳格な対応を誇示する目的で死刑を用いている。新疆ウイグル自治区やチベット自治区での衝突、汚職や麻薬密売などへの死刑の適用は、その一例である。こうしたケースでの処刑は、広く中国国内で報道されており、政府が犯罪を抑止する対策に力を入れている証しとして用いられる。

中国では、国際人権基準に沿った公正な裁判が行われていない。拷問によって引き出された自白が証拠として認められることや、検察側が有罪を立証するというよりもむしろ、被告人が無実を証明しなければならないことが多い。そして多くの場合、弁護士への接見が厳しく制限されている。

アムネスティは、あらゆる死刑に例外なく反対する。死刑は、生きる権利の侵害であり、究極的な意味において残虐で非人道的かつ品位を傷つける刑罰である。アムネスティ日本は、中国政府に対し、直ちに死刑の執行を中止するとともに、死刑が適用される犯罪を減らし、死刑に関する秘密主義を撤廃するよう強く要請する。

背景:
2009年12月29日、英国籍のアクマル・シャイフが、ウルムチの刑務所で致死薬注射により処刑された。シャイフは、麻薬密輸の容疑により、新疆ウイグル自治区の中級人民法院で2008年10月29日に死刑判決を受けた。弁護人がシャイフは精神障害であると訴えたにもかかわらず、ウイグル自治区上級人民法院は12月21日に上訴を棄却し、29日の処刑が決定された。

2009年10月、チベット人のロサン・ギェンツェンとローヤーが処刑された。2人は2008年3月にチベット自治区とチベット人が多く住む隣接地域で起きた衝突で逮捕され、その翌月、ラサの中級人民法院で死刑判決を言い渡された。

2009年7月に中国西部の新疆ウイグル自治区で起きた衝突に関連して、同年10月に判決を言い渡された21人の中に、ウイグル人8人と漢民族1人が含まれていた。この9人は強盗、放火、殺人などで有罪となったのだが、最高人民法院が異例に早い再審査で死刑判決を承認した後、9人全員が処刑されたと11月9日に当局が発表した。

アムネスティ日本支部声明
2010年3月30日

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