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中国:ウイグル人のウェブ管理者、国家安全に関する罪で有罪判決に

2010年8月12日
国・地域:中国
トピック:先住民族/少数民族
ウイグル人のウェブ管理者3人が、非公開の裁判において、国家安全に関する罪で有罪判決を受けた。アムネスティ・インターナショナルはこれを非難する。

このたび有罪判決を受けたディルシャット・ペルハット (Dilshat Perhat) の兄弟であるディルムラット・ペルハット (Dilmurat Perhat) によれば、7月21日、ウルムチ裁判所における非公開の裁判で、ウェブサイト「ディヤリム (Diyarim:故郷の意)」の管理人かつ所有者であるディルシャット・ペルハットは5年は判決を、ウェブサイト「セルキン (Salkin) 」の管理人のヌレリ (Nureli) は3年の判決を、ウェブサイト「シェブナン (Shabnam) 」の管理者のニジャット・アザット (Nijat Azat) は10年の判決をそれぞれ言い渡された。

2009年7月5日の騒乱以前は、新疆において、この3つのウェブサイトはウイグル語のニュースサイト、およびコミュニティサイトとして代表的なものであった。

「中国政府は、新疆におけるすべてのネット上の活動を統制しようとしているが、それでは本来の不満を静めることはできないだろう」とアムネスティのアジア太平洋部長サム・ザリフィは述べた。「この3人のウイグル人は釈放されなければならない」。

ディルムラットは、メディアに兄弟のことを何も話すなと新疆当局から繰り返し警告されていた。兄弟が有罪判決を受けることを恐れ、当初ディルムラットは当局の要求に従っていた。「しかし、私はもう何も恐れていません。私の兄弟はすでに判決を言い渡されてしまったのですから」と、英国からディルムラットはアムネスティに語った。

「私の兄弟や他の二人が国家の安全を脅かしたとして、政府は彼らを起訴しています。しかし、彼らは何も悪いことはしていません」。ウェブサイト「ディヤリム」を兄弟のディルシャットと運営してきたディルムラットは、そのように語った。

「私の兄弟はつねに中国政府を支持してきました。私たちは2002年から2009年の7年間、ウェブサイトを運営してきましたが、その間に中国政府と問題を起こすようなことは一度もありませんでした」。

ウルムチの裁判が秘密裏に行われたのは、政府が抗議を恐れたためであるとディルムラットは述べた。「なぜなら、中国政府は彼らを有罪にすべき証拠を持っていないのですから」。

当局がウェブサイトの管理者たちに圧力をかけたのは、2009年7月5日のウルムチでの騒乱の直前に、匿名の人びとによってウェブサイトに投稿された記事が原因ではないかと、ディルムラットは考えている。公式の発表によれば、この騒乱で197人の死者が出ており、1400人以上が拘禁された。

騒乱に関するアムネスティの調査によると、中国政府は騒乱に際して過剰な武力を行使し、その後ウイグル人を恣意的に拘禁し、拘禁した人びとを虐待したという報告がなされている。アムネスティの調査結果は「'Justice, Justice' - The July 2009 protests in Xinjiang, China」として、2010年7月に発表された。

2009年7月3日以降、ディルシャットは「ディヤリム」の掲示板に平和的なデモの告知が投稿されたこと、および自身でもその告知を削除していたことを、治安当局に5、6回伝えていた。7月5日日曜の午前3時半に「ディヤリム」「セルキン」「シェブナン」の各ウェブサイトにデモの告知は再度投稿された。ウェブ管理者たちは、その日のもっと後になるまでこれらの告知を削除することはできなかった。

騒乱の後、政府の検閲によって3つのウェブサイトはすべて閉鎖された。

アムネスティは、これらのウイグル語サイト管理者たちと、その他恣意的に拘禁されたウイグル人を釈放するよう訴えている。

ウルムチ裁判所の非公開裁判で、最近著名なジャーナリストであるハイラット・ニヤズ(Hairat Niyaz)が禁錮15年の判決を受けた。その理由は、ハイラット・ニヤズが香港メディアの取材を受けたから、というものだった。

ウイグル人作家のグリミラ・イミン(Gulmira Imin)はウェブサイト「セルキン」に寄稿したことで、2010年4月に「分離主義、国家機密の国外漏洩、及び違法なデモの組織」という罪で終身刑を言い渡された。彼女は裁判で、拘禁中に拷問や虐待を受けたと証言している。

アムネスティ発表国際ニュース
2010年7月30日

関連情報
報告書:Justice, Justice(英文)
http://www.amnesty.org/en/library/info/ASA17/027/2010/en
 

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