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メキシコ:先住民族の人権活動家に対する起訴を非難する

2010年8月13日
国・地域:メキシコ
トピック:先住民族/少数民族
8月7日、州検察官が人権擁護活動家のラウル・ヘルナンデスの事件を継続すると決めたことを受け、アムネスティ・インターナショナルは、犯してもいない殺人の罪について彼に対する起訴を続行するというメキシコ当局の判断を非難した。

証拠が信頼性のない、捏造されたものであるにもかかわらず、ゲレロ州の州検察局は、ラウル・ヘルナンデスに対する殺人容疑を維持した。事件を担当する裁判官は近日中に、ヘルナンデスが無罪か有罪かの判断を下す予定である。

「ラウル・ヘルナンデスに対して捏造された殺人罪を追求しようとすることは、自らの人権を守るために立ち上がった先住民族コミュニティの人びとに向けられた、メキシコ当局の組織的キャンペーンの一環といえる」と、アムネスティのケリー・ハワード米州部副部長は語った。

アムネスティは、ラウル・ヘルナンデスを良心の囚人として認定した2008年11月以来、その釈放を求めてキャンペーンを展開してきた。

ラウル・ヘルナンデスは、ゲレロ州エル・カマロテ村で2008年1月1日に起きたアレハンドロ・フェリシアーノ・ガルシア殺害の容疑で逮捕された。しかし、ラウル・ヘルナンデスが殺人の起こった時間にその現場にいなかったという複数の目撃証言は採用されなかった。

捜査中、裁判官は犯行現場の捜査を進めたが、それによって、ラウル・ヘルナンデスが殺人の現場にいたと主張する目撃証言が信頼できず、事実無根だということが判明した。

アムネスティは、ラウル・ヘルナンデスに対する容疑は、ヘルナンデスがメファア先住民族団体(OPIM)を通して先住民族の権利を促進するために合法的な活動を続け、また地元の有力政治家、軍、政府による人権侵害を告発したことへの報復として、当局が仕掛けたものだと考えている。

ゲレロ州の南部は、11万6000人あまりのメファア先住民族が住む土地である。地元の人権団体モンタニャ人権センター「トラチノラン」によると、同地域は、もっとも周縁化が進み、メキシコ国内でも人間開発指標のいくつかが最低レベルにとどまっている。

OPIMは、メファア先住民族の権利を保護・促進するために2002年に設立された。

「社会の片隅に追いやられたコミュニティの権利尊重を促進し、人権侵害について勇気を奮って語る人びとを罰するために、当局はしばしば司法制度を悪用している。ラウルが釈放されるべき時はとっくにきている」

アムネスティは、長年にわたってOPIMが受けているような、ゲレロ州における先住民族の権利に取り組む団体のメンバーへの嫌がらせや脅迫を記録している。

世界中のアムネスティのメンバーは、ラウル・ヘルナンデスの即時無条件の釈放を求め、彼がそのコミュニティの権利を守るために活動が続けられるようキャンペーンを続けている。

アムネスティ発表国際ニュース
2010年8月7日

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