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メキシコ:良心の囚人ラウル・ヘルナンデスの釈放を歓迎する

2010年9月 3日
国・地域:メキシコ
トピック:危機にある個人
ゲレロ州において、捏造された刑事告訴により2年以上拘禁されていた良心の囚人、ラウル・ヘルナンデスさんが釈放されたことを、アムネスティ・インターナショナルは歓迎する。2010年8月27日にゲレロ州裁判所がヘルナンデスさんの無罪を言い渡した後、アムネスティは、この事実無根の起訴について調査し、不公正な投獄についてヘルナンデスさんに十分に賠償するよう求めた。

ラウル・ヘルナンデスさんは、ゲレロ州エルカマロテにおいて、2008年1月1日に起きたレハンドロ・フェリシアーノ・ガルシア殺害の容疑で逮捕された。しかし、殺人が起きたときにラウル・ヘルナンデスが現場にいなかったという目撃証言は採用されなかった。アムネスティは、2009年11月以来、ヘルナンデスさんを良心の囚人として認定し、その釈放を求めてキャンペーンを展開してきた。

証拠の審査中、州判事は犯行現場検証を行い、ラウル・ヘルナンデスさんが犯行時に現場にいたという目撃者証言は証拠として根拠のないものだということを確認した。

ラウル・ヘルナンデスさんに対する告訴は、ヘルナンデスさんがメファア先住民族団体(OPIM)を通して先住民族の権利を促進するために合法的な活動を続け、また地元の有力政治家や軍人、役人による人権侵害を告発したことへの当局による報復だとアムネスティは考えている。

社会的に弱い立場におかれたコミュニティの権利尊重を促進し、権利を求めて声をあげる人びとを罰するために、当局はしばしば司法制度を悪用してきた。不公正かつ長期にわたったラウル・ヘルナンデスさんの拘禁は、ゲレロ州のOPIMメンバーへの組織的な迫害や、メキシコの人権擁護活動家が被っている日常的な脅迫と攻撃の象徴といえる。

人権擁護活動家のために効果的な保護策をメキシコ政府は早急に講じなければならない。

ラウル・ヘルナンデスさんの事件は、メキシコの人権擁護活動家の立場が非常に脆いことを明らかにしている。事実無根の容疑で不法に拘禁・投獄されるだけでなく、活動家たちは、嫌がらせや脅迫、ときには殺害にも直面している。

背景情報

2008年4月17日、マニュエル・クルズ、オルランド・マンザナレス、ナタリオ・オルテガ、ロムアルド・サンティアゴとラウル・ヘルナンデスはアレハンドロ・フェリシアーノ・ガルシア殺害の容疑で拘束された。OPIMメンバーである5人は、軍の検問所で軍によって逮捕されたのである。そのうち4人は、連邦司法審査の後に釈放された。他のOPIMメンバー10人にもガルシア殺害の関連で逮捕
状が出されたが、実際には逮捕されなかった。

連邦審理判事は、ラウル・ヘルナンデスが犯行時に現場がいたと2人の目撃者が証言したとして、事件を却下しなかった。しかし判事は、ヘルナンデスが現場にいなかったとする他の複数の目撃証言を採用しなかった。事件は州裁判所に差し戻されたが、被告弁護団がさらなる証拠審問を確保し、その審問のうちのひとつで、検察側の目撃者が信頼のおけない証言をしていたことが判明した。

8月27日の無罪判決によって、ラウル・ヘルナンデスは無罪放免となり即時に釈放された。

アムネスティ発表国際ニュース
2010年8月31日
 

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