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イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府:バヌヌ氏への恣意的な行動制限を終わらせよ

2010年10月15日
国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府
トピック:
6年あまり前に刑務所から釈放された核の内部告発者、モルデハイ・バヌヌに科した継続的制限についての聴聞会を10月11日、イスラエルの最高裁判所が開始した。これにあたり、アムネスティ・インターナショナルは、この制限が恣意的であり、解除されなければならないという立場を改めて声明する。

高等法院の地位を持つ最高裁判所は、制限措置を無効にするようイスラエル当局に求めるモルデハイ・バヌヌの代理人である弁護士によって提出された請願書を再検討することになっている。その制限措置にはイスラエルからの出国や外国人との連絡の禁止がある。彼が最高裁にこのような要求をするのはこれで5度目である。今までのすべての請願は不首尾に終わった。

南部の町であるディモナに近いイスラエルの核施設の元技術者であるモルデハイ・バヌヌは1986年、同国の核兵器工場の詳細を英紙、サンデー・タイムズに暴露した。彼は1986年9月30日にイタリアでモサドの諜報員によって拉致され、秘密裏にイスラエルに連行され、そこで反逆と重大スパイ行為のかどで18年の刑を宣告された。そして最初の11年を独房で過ごした。

2004年4月に刑務所から釈放されて以来、モルデハイ・バヌヌは半年毎に更新される厳格な軍令に定められた条件の下で警察に監督されてきた。その軍令によって、彼は出国、外国大使館訪問、さらには外国のジャーナリストを含む外国人との連絡を禁止されている。また住所変更したいときは当局に知らせなければならない。アムネスティは、この制限は恣意的で、国際法、とくにイスラエルが批准している市民的、政治的権利に関する国際規約に反していると考える。アムネスティは彼が望むなら出国を許可するようイスラエル当局に繰り返し要請してきた。また、イスラエル国内での移動、結社、表現の自由の権利の行使を許すよう求めてきた。

制限があるために、モルデハイ・バヌヌは米国に行って養親と暮らすことができないし、精神的にも肉体的にも大変な緊張を強いられている。彼は18年の刑期を満了したのだから、これは仮釈放された者への制限ではない。

イスラエルの高官は、モルデハイ・バヌヌの自由に対する制限は、イスラエルの核プログラムについてさらに秘密を漏洩することを防止するために必要だと主張している。しかし、彼はイスラエルの核兵器工場について知りうるすべてを1986年に暴露し、もう洩らす情報はないと繰り返し述べている。彼と彼の弁護士たちは、投獄された当時に彼が持っていた情報は20年余り前のもので、一般大衆に知られてから長期間たっており、時代遅れのものだとも指摘している。

10月早々に、ベルリンに本拠を持つ国際人権連盟が、2010年カール・フォン・オシエツキー・メダルをモルデハイ・バヌヌに贈呈すると声明を出した。もし現在の制限措置がこのまま続けば、2010年12月12日にベルリンで開催される授賞式で彼はメダルを受け取ることができない。

2007年4月30日、モルデハイ・バヌヌは外国人と話したことで、制限違反を犯したとして有罪となり、6カ月の刑を宣告され、上訴して3カ月に減じられた。彼は逮捕され、2010年5月23日に再投獄され、他の囚人にはっきりした脅威を与えていないにもかかわらず、アヤロン刑務所の中の危険な囚人用の特別棟の独房に拘禁された。投獄されていたこの期間、アムネスティはモルデハイ・バヌヌを良心の囚人と見なし、そのゆえに彼の即時無条件釈放を要請した。彼は11週間独房にいた後、2010年8月8日に刑務所から釈放された。しかし、彼に対する制限はそのままである。

アムネスティ発表国際ニュース
2010年10月11日

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