リビア:国民評議会、人権侵害の調査を行うことを誓う

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2011年9月15日
国・地域:リビア
トピック:変革を求める中東・北アフリカ
アムネスティ・インターナショナルが新たに発表した報告書を受け、リビアの国民評議会(NTC)は、同政権の支持者によって行われた人権侵害を調査することを約束した。

リビアの国民評議会は13日に発表した声明の中で、一連の戦闘の中で行われたすべての人権侵害を非難し、「バニワリドやシルテのような、いまだに戦闘が続いている地域において、同じような人権侵害が起きるのを防ぐために、アムネスティの報告にすぐさま対応する」と述べた。

これを受け、アムネスティ上級部長のクラウディオ・コルドーネは「アムネスティが報告した人権侵害を調査し、かつ同じような人権侵害が起こらないことを保障するという国民評議会の公約を、我々は歓迎します」と述べた。

「私たちは、拘留者を残酷な仕打ちから守ることや、カダフィ派の人びとが多くを占めるタワルギャの町の住民や、サブサハラ・アフリカの出身者をはじめとする、とくに被害にさらされやすい人びとの保護など、緊急を要する事柄に対する断固とした行動を、国民評議会に期待しています」

アムネスティは13日、『リビアをめぐる闘い:殺害、強制失踪、そして拷問』と題した新たな報告書を発表した。本報告書は、カダフィ派の人びとが戦争犯罪や人道に対する罪を犯す一方、反カダフィ派の人びともまた、戦争犯罪を含む人権侵害を犯していることを明らかにしている。

国民評議会に対するアムネスティのおもな提案の一つとして、現在起こっている、拘束された兵士や市民に対する虐待を防ぐために、収容所を法務・人権大臣の管理下に置くことが挙げられている。

アムネスティはまた、拷問やその他の虐待は許されるものではなく、これらの罪を犯した者は責任を問われるであろうことを、強調した。

国民評議会は、カダフィ派の武装勢力との降伏をめぐる交渉が失敗した後、当初計画していたバニワリドへの攻撃を2日間延期し、同地の市民に対して町を去るように呼びかけた。


アムネスティ発表国際ニュース
2011年9月14日

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