ナイジェリア:石油価格の高騰に抗議する人びとへの攻撃をやめるべき

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2012年1月18日
国・地域:ナイジェリア
トピック:国際人権法
ナイジェリア当局は、抗議者に対する過剰な暴力を止めなければならないと、アムネスティ・インターナショナルは述べた。石油価格高騰への抗議が続く中、少なくとも一人がクワラ州で死亡している。

目撃者の証言によると、23歳の学生Muyideen Pustaphaは1月4日、クワラ州イロリンの首都にて、抗議者を追い払おうとした警察に殺害されたという。警察当局は、彼が他の抗議者に刺され、現在死因究明中であると主張している。

今日まで続く抗議運動の最中に、警察はしばしば催涙ガスを使用していると報じられている。

「警察は適切に命を守り、法律を遵守する義務が課されています。抗議者に対し、実弾を使うことはあってはなりません」と、アムネスティのポール・リゴーアフリカ次長は述べた。

「ナイジェリア政府当局は、ナイジェリアの憲法で保障されている表現の自由の権利を抗議者が行使することを尊重し、警察の抗議者への発砲を止めなければなりません」と彼女は続けた。

「警察部隊の指令237」として知られている、問題のある規制によると、警察官は命を脅かされたかどうかを問わず、暴民や抗議者を銃撃できる。この規制は「暴民の膝」に発砲するよう指示しており、空に向かって撃つことをかたく禁じている。

「指令237は警察官に濫用され、あらゆる機会に法を犯して殺人が行われることを推進し、正当化し、隠蔽しています。この規制は国際基準に反しており、今すぐ撤廃されなければならなりません」とポール次長は述べた。

全国で何千人ものナイジェリア人が、国の特別徴収税に反対している。この税により、石油の価格や輸送費はおよそ倍になる。

市民社会の団体や労働組合は、さらなる抗議を予定している。

「抗議者が増え続ける中、『命を守るためにやむ終えない事態を除き、致死力のある抑圧は認められない』ということを、ナイジェリア政府は公式に宣言しなければなりません。この単純な法改正は、数え切れない違法な殺人を減らすことができるでしょう」とポール次長は述べた。

アムネスティは、デモの際に起る警察や治安部隊による違法な暴力について、数多く記録している。


アムネスティ発表国際ニュース
2011年1月5日

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