English

  1. ホーム
  2. ニュースリリース
  3. イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府:ハナ・シャラビのガザへの移送をやめ、西岸地区で釈放すべき

イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府:ハナ・シャラビのガザへの移送をやめ、西岸地区で釈放すべき

2012年4月 2日
国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府
トピック:地域紛争
パレスチナ人のハナ・シャラビがハンガー・ストライキをやめ、3年間ガザ地区に移住することが取引によって決められた。アムネスティ・インターナショナルは、これは追放にひとしい、と述べた。

30歳になるシャラビは先月、西岸地区でイスラエル軍に逮捕され、行政拘禁されている。イスラム聖戦の運動に関与した容疑をかけられているが、刑事訴追はされていない。

彼女は43日間もハンストを続けており、「人権のための医師団・イスラエル」によると、甲状腺機能の低下やめまいなどが見られ、衰弱しているという。彼女にハンストをやめさせたとしても、専門的な医療が引き続き必要となる。

アムネスティの中東・北アフリカ担当副部長のアン・ハリソンは次のように述べた。「ハナ・シャラビが自選の弁護士と面会できないことから、彼女がガザ地区に移送される可能性が大きいと懸念されます。彼女の健康状態や、当局側でない医師や弁護士に会えないことを考えると、この取引は追放にひとしいと、アムネスティは危惧しています」

「ガザ地区はイスラエルが封鎖しているため、専門医療が受けにくく、また燃料不足が危機的状況にあり病院の存続がおびやかされています。そのような場所に移送するのではなく、釈放すべきです。行政拘禁されている他のパレスチナ人についても同様です。そうでないなら、しかるべき罪状によって迅速に刑事訴追すべきです」

イスラエルの軍令では、当局が「治安上の脅威」をもたらすと考える被占領西岸地区のパレスチナ人たちを無期限に起訴なしに拘禁できる。

ハナ・シャラビは現在、イスラエル中部のラムレ刑務所病院に収容されており、ガザ地区に移送される日付は公表されていない。

彼女の弁護士ジャミール・ハティブは、彼女の移送は「強制」だと述べ、次のようにアムネスティに語った。「私には何の相談もありませんでした。このような取引には反対です。結局ガザに移送されることになるのなら、ハンストをずっとやり続ける必要はなかったことになります。ガザ移送が私たちの最終目標であるなら、ハナが今のような生命の危機に至るよりずっと前に、取引に応じました」

しかし、移送の取り決めについて交渉した「パレスチナ囚人協会」の弁護士ジャワド・ブロスは、ハナ・シャラビがその合意をすすんで受け入れたと述べている。

イスラエルの刑務所に収容されている合計30名余りのパレスチナの被拘禁者や囚人たちは、行政拘禁の政策に抗議して無期限のハンストを宣言しており、それが4週間を超えた人たちもいる。

このうち、約30日に渡ってハンストを続けている3人の男性、サエル・ハラレ、ビラル・ディアブ、キファ・ハッタブは、当局側でない弁護士や医師に面会できないでいる。

3人は健康状態が悪いにもかかわらず、当局側でない医師に診てもらうこともできない。ビラル・ディアブは意識喪失に陥ったようで、テルアビブのアッサフ・ハロフェ病院に移送され、看守の監視下にある。

「ハナ・シャラビが移送されることにより、行政拘禁されている他の人びとも同様の取引に応じるよう圧力をかけられ、ガザ地区への移送に同意させられる危険が非常に高くなります。いったんガザ地区へ入れば、西岸地区にいる家族との連絡は絶たれ、生活はどんどん孤立したものとなっていくでしょう」とアン・ハリソンは述べた。

東エルサレムを含む西岸地区とガザ地区は、オスロ合意と国際人道法の下で単一の領域単位として国際的に認知されているが、イスラエル当局はガザ地区に住むパレスチナ人たちが西岸地区に行くことを許していないし、その逆も同様である。

ジュネーブ諸条約は占領権力が占領地域から人びとを移送したり、強制退去させたりすることを禁じている。

アムネスティ発表国際ニュース
2012年3月30日

関連アクション

関連ニュースリリース

このページをご覧になった方へのお勧め

前へ

次へ