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アゼルバイジャン:政府がユーロビジョンの民主派の活動家に報復

2012年6月21日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:アゼルバイジャン
トピック:危機にある個人

当局によって拘束された、活動家メーマン・フセイノフ
当局によって拘束された、活動家メーマン・フセイノフ

首都バクー在住の民主派の活動家で、写真報道家でもあるビデオブロガー(23歳)が6月13日、でっち上げの「暴力行為」で起訴された。この容疑は直ちに無条件で取り下げられるべきである。

活動家メーマン・フセイノフは、5月に行われたユーロビジョン・ソング・コンテスト(欧州恒例の音楽コンテスト)の期間中、国内でとくに誹謗の標的とされたことは明らかだ。

彼の逮捕は、ユーロビジョン会場周辺でのデモに参加した若い活動家たちに対する警察の嫌がらせがますます高じる中で起こった。

「メーマンの逮捕は、大方が予測したことだが、ユーロビジョンで反政府宣伝をした人びとへの政府の弾圧が始まる兆候です」と、アムネスティ・アゼルバイジャン活動員のマックス・タッカーは述べた。

ヨーロッパ諸国が、この石油資源国の目に余る権利侵害をいつまでも非難しないため、当局はためらいもなくデモ参加者に報復している。

フセイノフは、「民主化の歌」運動のメディアコーディネイターとして働いており、スエーデンのユーロビジョン出場者、ロリーナが「アゼルバイジャンの人権侵害問題に声を上げるためにコンテストに勝ち続ける」よう励ました。

もし、暴力行為で有罪となれば5年の懲役刑が科せられる。容疑は、彼が5月21日に取材していたデモの最中の出来事に関わっている。

目撃者がアムネスティに語ったところによると、警察官がフセイノフと同僚のカメラを叩き壊したため、フセイノフは警官をののしった。アゼルバイジャンの法律では、暴力行為は暴力をともなったときのみ犯罪となる。

5人の警察官は、フセイノフはののしったばかりでなく暴力をふるった、と証言したが、詳細は明らかにしなかった。2人の目撃者は、彼は何の暴力もふるっていないと証言しているし、そのときの様子を撮ったビデオ映像は、この証言を裏付けている。

バクーで平和的デモ隊が暴力的に蹴散らされる様子をフセイノフが撮った写真は、国際的なメディアとソーシャル・ネットワークで世界中に広まった。

彼は2011年3月に逮捕され、アムネスティのカメラマンとして働いていた時の彼のフェイスブックの掲載内容について尋問された。

彼は「民主化の歌」運動を率いるアゼルバイジャンのNGO団体「ジャーナリストの自由と安全」の代表者の一番末の弟である。

「政府が私たちに対して行動を起こすとわかっていましたが、それがいつ、どのようにしてかは、わかりませんでした」と、エミン・フセイノフはアムネスティに語った。

「国際社会は、いつ私たちの政府に『もう十分だろう』と言ってくれるのでしょう。弟を刑務所から救出するのに間に合えばいいのですが。ただ、それだけ願っています」

メーマン・フセイノフはアゼルバイジャンで拘束された7人目のジャーナリストで、もし有罪となれば、国内で15人目の良心の囚人となる。

野党の人民戦線党によると、ユーロビジョンでデモに参加した他の3人の活動家が過去1週間に、警察による嫌がらせを受けた。

活動家の一人、カニム・ムスタファヤヴァは、父親が警察に呼び出され、彼女が急進グループの活動に参加していると尋問を受けた、とアムネスティに語った。
警察は活動家ラミン・ムサイェフの両親を2回呼び出し、息子が急進的な宗教グループに参加しており、公共の秩序を乱していると告げたという。ムサイェフはその後尋問を受け、学校から追放するぞ、と脅された。

5月21日、メーマン・フセイノフが関わった事件の目撃者である、バイム・ハサンリの父もまた地元警察署に呼び出され、娘の活動について尋問を受けた。
 

アムネスティ国際ニュース
2012年6月14日

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