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アフガニスタン:市民の命を軽視するタリバン

2012年6月27日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:アフガニスタン
トピック:国際人権法

カブール郊外のホテルが襲撃され、民間人15人が犠牲になった(C)AI
カブール郊外のホテルが襲撃され、民間人15人が犠牲になった(C)AI

タリバンは6月21日の夜、カブール郊外にあるスポーズメイホテルを襲撃し、民間人15人を殺害した。このような惨事を繰り返さないためにも、アフガン政府は早急に国際刑事裁判所(ICC)の協力を得て、頻発する戦争犯罪や人道的犯罪に関わった者らを公正に裁くことが必要だ。
 

武装したタリバン兵が、カーガ湖にある同ホテルを急襲し、数十人の宿泊客やスタッフを人質に取った。その後、タリバン兵は12時間にわたって篭城した。NATO軍やアフガン軍と銃撃戦になり、民間人15人を含む20人が殺害された。

昨年、カブールのインターコンチネンタルホテルへのタリバン兵への攻撃で、22人が亡くなった。そのほとんどが民間人であった。今回の出来事は、それ以降で最悪の事態となった。

「タリバンは民間人を繰り返し攻撃し、人命を虫けらのように扱っています。NATO軍やアフガン軍が犯した戦争犯罪同様、国際刑事裁判所で調査され、裁かれるべきです」とアムネスティ・インターナショナルのアジア太平洋アクティング・ディレクターのキャサリン・バーバーは述べた。

アフガニスタンは、2003年に国際刑事裁判所ローマ規程に批准している。

「タリバンとの和解にあたって、アフガン政府と関係する国・機関は、人権の視点を忘れてはなりません。いかなる和平協定を協議するにしても、紛争に関わったすべての組織が犯した戦争犯罪や重大な人権侵害は、法で裁かれるべきです」
国連の統計によると、タリバンは多くの民間人殺害に関与している。昨年、殺害された民間人3021人のうち、77%がタリバンあるいは反政府勢力が関与していた。

2011年11月8日、タリバンの指導者ムラー・オマルは、民間人を守り攻撃対象にしないよう、タリバン兵に命じた。しかし昨年、武装グループは、ホテルなどの一般施設を「簡便な」標的として選んでは攻撃し、民間人の死者数を増やしている。オマルの命令が、事実上機能していないということだ。

アムネスティは、タリバンや他の反政府グループが、病院、学校、ホテル、モスクなど民間人が多数集まる場所で、自爆攻撃を多用し、しばしば彼らを盾にして危険にさらしてきた。

タリバンや他の反政府グループは、とくに女性をターゲットとしている。2011年5月には女子校の校長、女性国会議員、エイド支援者らを殺害した。国際人道法は、政治思想を問わず、何人も民間人を攻撃対象にしてはならないと規定している。

「国際人道法に従えば、紛争にかかわるすべての関係国は、戦闘中でも民間人や民間施設を守らなければなりません」とキャサリン・バーバーはいう。「タリバンはこのことは重々承知であり、都合のいいときには、自ら民間保護規定を持ち出すことさえあります。しかし、現在の彼らの戦略は、民間人を危険にさらし、犠牲者を増やし、組織ぐるみで人道法を破っています」

アムネスティ国際配信ニュース
2012年6月22日


 

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