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南スーダン:ジョングレイ州で軍と警察が、市民に銃撃・強かん

2012年10月10日
国・地域:南スーダン
トピック:地域紛争

SPLAは治安をよくするどころか、驚くべき人権侵害に手を染めている(c)AI
SPLAは治安をよくするどころか、驚くべき人権侵害に手を染めている(c)AI

ジョングレイ州で民間人に対する武装解除作戦を行っている治安軍が、拷問、銃撃、性暴力などの人権侵害に及んでいる。南スーダン政府は、これをやめさせるよう直ちに措置を講じるべきである。

南スーダン軍(SPLA)と南スーダン警察庁補助部隊(SSPS)による暴力行為は、今年3月に政府が主導する「平和回復作戦(Operation Restore Peace)」の最中に発生した。

SPLAと警察補助部隊は、この地域に治安をもたらすどころか、衝撃的な人権侵害を犯している。当局は、この非道な行為を止める対応をほとんど取っていない。

当局は、複数の人物がこうした侵害行為に責任があることは認めているが、SPLAの一部の仕業にすぎないと主張している。だがこの主張で、こうした侵害、もしくはそれを適切に対応できない事態を正当化することはできない。

アムネスティ・インターナショナルの調査員は、ジョングレイ州南東のピボール郡にある辺鄙な村を何ヵ所かまわり、多数の住民に聞き取り調査を行った。住民は、18ヵ月にわたり、幼児を含む市民に対する拷問や暴力行為を受け、また財産を略奪され、収穫物も破壊されたと話している。

ある女性によると、彼女の兄弟は自宅前で補助警察官とみられる人物に射殺された。別の2人の男性は、待ち伏せた兵士らから銃撃を受けたという。銃撃された男性は武装していなかった。

アムネスティはまた、SPLA部隊による強かんまたは強かん未遂事件についても、信憑性のある報告を記録している。ある年配の女性は、ひとりの兵士が自分の娘を強かんし、その間他の兵士たちは自分と孫娘をこん棒で殴っていた、と証言している。孫娘は気を失ったまま放置された。

市民の話によると、多くの村で、兵士たちは同じ地域に2回も3回も戻ってきては住民の武器を取り上げたという。たとえばサンガジョン村では、7月に2回、8月に1回やってきたという。

4人の子の母であるK.Eは次のように話した。『私は他の5人の女性とみんなの子どもたちと家にいました。兵士たちは「銃をよこせ」と言いましたが、「銃は持っていない」というと、棒で殴られました。それから私たちを家の裏の池に連れていきました。一人の兵士が私の首を踏みつけて頭を押さえ、もう一人が背中を踏みつけたので、起き上がることもできませんでした。兄の奥さんは気を失ってしまいました』

アムネスティは、武装部隊の兵士たちが市民を攻撃したとの訴えに対して、独立した公正な調査を行い、市民の武装解除過程を実効ある仕方で監視するよう、南スーダン当局に要請している。

アムネスティは、強かんと殺人の容疑で5人の兵士がピボール郡に拘束されていることを把握している。ピボールには法務官、民間人検察官、裁判官のいずれもいないため、捜査と裁判が進んでいないことは明らかである。

このような恐るべき暴力行為を行っている治安部隊は、充分にその責任をとらなければならない。

アムネスティはまた、SPLAによる暴力の危険が相当程度予想される地域に平和維持部隊を配備するなど、市民保護の努力を強化するよう南スーダンの国連監視団に要請している。
 

アムネスティ国際ニュース
2012年10月3日
 

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