- 2012年12月15日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- トピック:
2012年12月11日(火)未明、イスラエル国防軍(IDF)兵士がラマッラーにあるパレスチナの3つのNGOに押し入り、コンピューターや作業ファイル、設備を押収し、事務所内を捜索した。アムネスティ・インターナショナルは、被占領パレスチナ地域の活動家たちに対する「嫌がらせの手口」の一つであると見ている。
アッダミール囚人支援・人権協会やパレスチナNGOネットワーク、パレスチナ女性委員会連合へのイスラエルの急襲は、パレスチナ人の人権と市民社会組織、スタッフたちへの広範な襲撃の一環である。
こうしたやり方の嫌がらせは、彼らの重要な仕事を弱体化するために意図されたように見える。
イスラエル当局は機密情報を根拠として、西岸地区の人権擁護活動家や他の活動家たちの移動を頻繁に制限しており、西岸地区とガザ地区の間の通行も妨げている。ガザにあるNGOもまた、最近のイスラエル軍による作戦で直接的な被害を受けた。
アムネスティはIDFに急襲の理由を尋ねたが、回答はない。
パレスチナの人権NGOであるアッダミールが、何カ月にも渡ってイスラエルの嫌がらせを受け、議長のアブドゥラティフ・ガイスの西岸地区への通行や海外渡航を禁じる軍令が出ていることに、アムネスティはとくに懸念している。
イスラエル当局は、アッダミールの弁護士が弁護対象の囚人や被拘禁者たちに面会することを頻繁に妨害している。もっとも憂慮されることとして、アッダミールの調査員で人権擁護活動家であるアイマン・ナセルが、10月15日にイスラエル軍によって逮捕された後の長い尋問中に拷問されたと、彼の弁護士からの報告があった。
恣意的な移動制限や人権および市民社会組織への攻撃、人権擁護活動家への拷問は、決して正当化できるものではない。このような行為は即時停止し、責任者はその責任を問われるべきである。
アムネスティ国際ニュース
2012年12月11日
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