マララ・ユスフザイさんとハリー・ベラフォンテさんが「良心の大使」賞を受賞

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2013年9月19日
[国際事務局発表ニュース]
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「良心の大使」賞を受賞したマララ・ユスフザイさん(真ん中)と、ハリー・ベラフォンテさん(左)
「良心の大使」賞を受賞したマララ・ユスフザイさん(真ん中)と、ハリー・ベラフォンテさん(左)

アムネスティ・インターナショナルは9月17日、パキスタンの女子学生で教育を受ける権利を求めて活動するマララ・ユスフザイさんと、人権・社会正義の活動家ハリー・ベラフォンテさんの2名に今年度の「良心の大使」賞を授与すると発表した。

良心の大使賞は、生涯をかけ、身をもって人権という大義を推進し向上させてきた個人を評価するもので、アムネスティとして最高の敬意を表す。授賞式は17日の夜、アイルランド、ダブリンの市長公邸で行われた。

「今回の2名は、どこでもだれのためにでも人権擁護にむけ献身的に闘っています」とアムネスティのサリル・シェティ事務総長は述べた。「ベラフォンテさんとマララさんは、普遍的な権利・正義・人間の尊厳を守るために発言し、模範を示して人びとを啓発しており、真の意味での良心の大使といえます」

マララ・ユスフザイさん(16歳)さんは2009年、すべての女子校を閉鎖するというタリバンの布告への不満を詳しく書いて、BBC放送のブログに投稿した。2012年、銃撃を受け重傷を負った。パキスタンのタリバンによる犯行だった。

受賞にあたり、マララさんは次のように語った。「この賞を受けることは本当に名誉なことです。この機会にすべての人びとが、学校に行く権利のために来る日も来る日も闘っている私のような子どもたちが世界中に何百万人もいるということを思い起こしていただけたらと思います。ともに活動することで、いつの日か、世界のどこでも、どんな子どもでも教育を受けられるという私たちの夢が実現しますように」

一方、ミュージシャンでありエンターテイナーであるハリー・ベラフォンテさんは、人道問題にその生涯をかけてきた。その活動は公民権運動からシリア紛争に巻き込まれ窮状にある子どもたちにまで及ぶ。

「アムネスティの誕生以来、私はその主義を真摯に支持してきました。評価され賞を授与されることは名誉なことです。世界中のあらゆる人権侵害に対するアムネスティの姿勢は、私たちに勇気を与え、私たちの倫理基準となるものです。また、私たちの時代の真の英雄、マララ・ユスフザイさんとこの賞を分かち合えたことも光栄に思います」

良心の大使賞は、創設以来、人権活動で特に卓越した人物を表彰してきた。ヴァーツラフ・ハヴェルさん(2003年)、メアリ・ロビンソンさんとヒルダ・モラレス・トルヒーリョさん(2004年)、U2とポール・マクギネスさん(2005年)、アウンサンスーチーさん(2009年受賞、2012年授与)たちだ。今回、マララさんとベラフォンテさんが加わる。

アムネスティ国際ニュース
2013年9月17日