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イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府:封鎖と電力危機で苦悩するガザの人びと

2013年12月 5日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ自治政府
トピック:

停電のため処理できない下水で溢れかえる通りで遊ぶ子どもたち(ガザ地区南部)(C)MAHMUD HAMS/AFP/Getty Images
停電のため処理できない下水で溢れかえる通りで遊ぶ子どもたち(ガザ地区南部)(C)MAHMUD HAMS/AFP/Getty Images

イスラエルは、燃料などの生活必需品に対する配給制限など、ガザ地区に対する封鎖を即時解除しなければならない。

ガザは先月、唯一の発電所が停止し、そのため給排水設備も動かなくなり、全住民170万人が毎日、停電暮らしを強いられ、公衆衛生は破綻の寸前にある。

この苛酷な状況でガザに住むパレスチナ人たちの尊厳はさらに傷つき、イスラエルによる封鎖とエジプトによる制限措置で6年余りもないがしろにされてきた諸権利は、さらに侵害されている。

封鎖はガザ住民に対する集団的懲罰であり、国際法に違反する。 発電所の停止は日常生活のあらゆる面に甚大な影響を与えている。イスラエル当局は封鎖を即時解除し、今冬の人道危機が長引かないよう、ガザへの緊要な燃料の供給を認め、すべての関係機関・グループと協働して対応する必要がある。

最近までガザ地区が消費する電気の30%を供給していた発電所は11月1日、ディーゼル燃料を使い果たしてしまった。 そのため、送電は停止し、ガザ住民は1日16時間も電気なしで暮らす羽目に陥った。水と衛生の状況もさらに悪化している。

自治体はあふれ出た下水の除去に格闘しているが、約3000人が住む町の通りは、下水の川と化している。地域住民の話によると、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)などの支援やトルコによる下水設備用燃料費の緊急寄付などを受けて、11月29日になってようやく除去作業が始まった。

アル=ゼイトゥーンの住民はアムネスティ・インターナショナルに次のように語った。「下水があふれたのは封鎖のためだ。問題はなぜ封鎖がずっと許されているのか。私たちが何か悪いことをしたのだろうか。こんな状況が正しいわけがない。私たちはただ世界の他の人たちのように暮らしたいだけです」。

今回の危機が起きる前、約9千万リットルの、ほとんどが未処理の下水が毎日、海に排出されていた。発電所が止まってから、さらに多くの未処理下水が海に流されている。長年、ガザの帯水層から出る水の90%余りは汚染され、人が使うには適さないものとなっている。汚染は下水や海水が浸透したため、またイスラエルによって水資源が過剰に搾取されたためである。

発電所の停止で、既に配給制となっていたガザ地区住民への給水も、さらに減っている。住民の約65%は3、4日に1度しか給水を受けられない。

長引く停電期間中、病院などの医療施設にとっては自家発電機が頼りだ。しかし、その発電機も燃料不足に陥り、腎臓透析や手術室、血液銀行、集中治療室、新生児ケア、研究室など特に重要な施設や機器の維持が危くなっており、患者たちの生命が危険にさらされている。

発電所停止の主因は、エジプトが軍事作戦でガザとシナイ半島間の複数のトンネルを破壊したことにあった。今年6月にはトンネルの90%以上がなくなった。発電所は2011年上旬から、トンネルで運ばれるエジプトのディーゼル燃料で部分的に稼働していた。その量は今年6月時点で1日当たり約100万リットルだったが、11月には1週間当たりで約2万リットルにまで落ち込んでいる。

アムネスティはエジプト当局に対し、ガザ南部への電力供給を拡大するために送電線の建設を進めること、また燃料危機への持続可能な解決策を見出すためにパレスチナとイスラエル当局と協働して取り組むことを要請する。

アムネスティ国際ニュース
2013年12月1日

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