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日本:秘密裏の死刑執行は司法制度の汚点

2014年6月27日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:日本
トピック:死刑廃止

国内で死刑に対する関心が高まる中で、日本が秘密裏に死刑の執行を続けていることは、同国の司法制度における汚点である。

川崎政則さん(68歳)は6月26日、大阪拘置所で絞首刑を執行された。 祖母孫3人の殺害で、2008年に死刑判決を受けていた。

静岡地方裁判所がこの3月、不公正な裁判で48年間投獄されていた袴田巌さんの再審開始と即時釈放を決定して以来、初の執行となった。 同地裁が、警察が証拠をねつ造している疑いがあることを明らかにしたにもかかわらず、検察は袴田さんの再審開始決定に即時抗告した。

刑事司法制度に基本的な欠陥があることが明らかであるにもかかわらず、谷垣法務大臣が死刑執行命令書に署名したことは、遺憾である。

これ以上、死刑確定者を絞首刑台に送る前に、司法の名に値しない現状の制度改革は、急務である。

今年に入って初の死刑執行で、2012年に安倍政権が発足して以来、9人目となった。日本では、執行するにあたり法務大臣が執行命令書に署名する。法務省によると現在、未執行の死刑確定者は129人である。死刑の停止や死刑をめぐる情報の公開への要請が高まる中で行った今回の執行は、この社会的要請を無視したものだ。政府は、死刑廃止への重要な第一歩として、リーダーシップを発揮し、全社会的な議論を始めるべきである。

元裁判員のグループが今年2月、死刑に関する情報が十分公開されるまで、執行を停止するよう法務省に要請した。

執行は秘密裏に行われ、死刑確定者は通常、執行のわずか2、3時間前に通告されるだけである。通告を受けないことさえある。死刑確定者の家族には、執行の後に知らされることが通例である。

彼らは、執行が今日なのか明日なのか、という死の恐怖に常にさらされている。この過酷な状況は、そもそもが残酷で非人道的な死刑という刑罰に加え、精神的な拷問である。

G8国の中で死刑を適用している国は、日本と米国だけである。 2013年に死刑を執行した国は、世界の国々の1割にあたる22カ国にすぎない。

アムネスティは、犯罪の性質や状況、有罪・無罪、個人の特質、執行手段などにかかわりなく、すべての死刑に例外なく反対する。死刑は、生きる権利の侵害であり、究極的な意味において残虐で非人道的かつ人間の尊厳を傷つける刑罰である。

アムネスティ国際ニュース
2014年6月26日

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