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カンボジア:クメール・ルージュ裁判の判決は正義への重要な一歩

2014年8月12日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:カンボジア
トピック:

キュー・サムファン(写真:83歳)は、ヌオン・チア(88歳)とともに終身刑に処された。(C)EPA
キュー・サムファン(写真:83歳)は、ヌオン・チア(88歳)とともに終身刑に処された。(C)EPA

国連の支援を受けたカンボジアの特別法廷は8月7日、元最高幹部のヌオン・チア(88歳)とキュー・サムファン(83歳)に、人道に対する罪で終身刑を宣告した。

2人は、都市住民の強制移住、クメール・ルージュが倒したクメール共和国の兵士らの処刑など複数の容疑で起訴されていた。

この判決は、クメール・ルージュ時代に虐殺された多数の被害者に正義を果たす重要な一歩であり、加害者の法的責任を問うことへの強い意志を示した。

しかし、政府高官の証言拒否や他の事案での政治的介入疑惑などの問題があり、公正な審理や事件の全容解明が危ぶまれる。

特別法廷が、司法制度を脆弱にしてきた負の遺産と決別し、根強い不処罰の文化に終止符を打つためには、公正で実効性のある審理が極めて重要である。特別法廷は、政府の干渉なしに、時宜を得た公正な方法で、すべての事案に決着をつけなければならない。そのためには、同国政府と国際社会の全面的な協力が必要である。

アムネスティ・インターナショナルは、裁判官が犠牲者に対する補償計画を承認したことを歓迎するとともに、すべての計画が完全に実現されることを要請する。しかしながら、被害者が被った被害の補償には、政府にはさらに多くのことが求められている。

背景情報

2人に対する事案はクメール・ルージュ裁判の第2事案で、今回判決が出たのはその第1事件である。およそ4000人の被害者が弁護、調査活動の要求、証人喚問などの権利を与えられた当事者として参加することができた。
これまでは、国際法の下で罪を裁く国際刑事法廷はいずれも、訴訟手続きの間、被害者に正式な地位を与えていなかった。

裁判官は、ヌオン・チアとキュー・サムファンの困窮を認め、2人に犠牲者への賠償命令を行わないことを決定した。代わりに、外部資金が確保されている11件の補償計画を承認した。ほかの2つの補償計画については、情報が不十分で外部の資金が不足しているために承認されなかった。

今回の判決が出る前の週、特別法廷はヌオン・チアとキュー・サムファンに対する第2事件の最初の審理を行った。この事件では大量虐殺を含む多くの容疑が審理される。

合計4名の被疑者が関わる別の2つの事案では、調査があからさまな政治的干渉と妨害を受け、公正な審理が遅れ、被疑者、犠牲者双方の権利をないがしろにされてきた。

アムネスティ国際ニュース
2014年8月7日

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