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ドミニカ:進まぬ警察改革 警官による殺人が増加

2014年9月 4日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ドミニカ
トピック:

検事総長局の集計によると、2011年から03年にかけて700人が警官に殺された。(C)Amnesty International.
検事総長局の集計によると、2011年から03年にかけて700人が警官に殺された。(C)Amnesty International.

ドミニカ共和国内の警官による殺人が再び増加している。一方、この問題の解決に向けた国会の取り組みは進展していない。

警官により殺害された被害者の数は、この1月から6カ月間で87名に上り、前年比で13%増加した。

国内犯罪は絶えず、公共の安全がもっとも憂慮すべき社会問題となっている。しかし、この問題に取り組むどころか強引な警察の捜査手法は暴力と犯罪を助長している。

警官による殺人数の増加が発表されたのは、ダニロ・メディナ大統領が任期の半ばを祝う中だった。その大統領の選挙公約の一つが、警察組織の改革だった。しかし、就任後2年目に入っても警官による違法な殺人と拷問についての申し立ては相変わらず多かった。

今年殺害された1人に、ワルダー・サンチェスさんがいる。警察の公式発表では、サンチェスさんは5月30日、警官との銃撃戦で亡くなったことになっている。しかし、目撃者の証言によると、サンチェスさんは自宅の寝室に恋人といて、丸腰のところに警察が乗り込んできたという。「撃たないでくれ」と懇願したにも関わらず、警官は複数回引き金を引いたのだ。この事件は現在、サントドミンゴ州の検察官が捜査している。

違法な殺人にくわえ、アムネスティには警官による多くの拷問と虐待の事例が寄せられている。そのうちいくつかについては捜査がされているものの、多くはもみ消されている。アムネスティは長年改善を訴えてきたが、警官が刑事責任を免れた事例は無数にある。

国会の警察組織改革の法案が出されたのは2013年5月で、それ以来議会の承認を待っている。しかし法案審議は優先されず、改革案に反対する勢力が進展を阻んでいる。

人権の原則にかなった法律の成立なしに、警官が人権を尊重しながら職務を果たすことは望めない。

一刻の猶予もない。メディナ大統領には、「今までなされなかった、この国にふさわしい警察に変える」という公約を果たす機会はまだ残されている。

アムネスティは現在同国に対して、警察改革を成し遂げること、および警官による違法な殺人、拷問その他の人権侵害についての捜査とそれらに加担した警官に法的に責任を問うことを求めている。

アムネスティ国際ニュース
2014年8月15日

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