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国連の投票は世界の死刑停止を後押し

2014年11月29日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:
トピック:死刑廃止

国連に加盟する193カ国のうち114カ国が、国連総会の死刑一時停止決議案に支持票を投じた。(C)Aimee Castanell
国連に加盟する193カ国のうち114カ国が、国連総会の死刑一時停止決議案に支持票を投じた。(C)Aimee Castanell

国連総会第3委員会で11月21日、過半数を超える国々が国連総会の死刑一時停止決議案に支持票を投じた。

193カ国中114カ国が賛成したこの決議案の最終的な採択は、12月の国連本会議で行われる。この決議は、全世界の死刑廃止を視野に入れている。

投票結果は、多くの国々が死刑は人権侵害であり廃止すべきものだと結論づけていることをあらためて示した。また、いまだに死刑制度を維持する少数派の国々に対する、「歴史の流れに取り残されているぞ」という明確なメッセージでもあった。

2007年以来、世界に死刑一時停止を求める決議がこれまで4回採択されてきたが、その都度死刑停止を支持する国が増えている。今回の投票で支持は、前回決議案が採択された2012年から、3票増えた。

前回は賛成111カ国、反対41カ国、棄権34カ国だったのに対し、今回は114カ国が賛成に投票、反対は36カ国、棄権が34カ国だった。過去最高の94カ国が決議案の共同提案国となった。

今回新たに賛成票を投じた国は、エリトリア、フィジー、ニジェールとスリナムだ。そしてバーレーンとミャンマーが反対から棄権に転じたのは良い兆しだ。残念なことにパプアニューギニアは棄権から決議案反対に回った。

今回の投票は、社会開発、人道および人権問題を取り扱う国連総会第3委員会で行われた。来月の国連総会本会議での採択に向けた重要な指標となる。国連総会決議には法的な拘束力はないが、道義的にも政治的にも影響力は大きい。

各国政府は、この好機を逃すことなく対話を再開し、一時停止決議案を実現すべきである。アムネスティは12月の最終投票で一層の支持が集まることを期待している。

アムネスティはすべての国連加盟国に対し、本会議で決議案に賛成するよう求める。いまだに死刑制度を保持する国は、完全廃止に向けた第一歩として死刑の一時停止措置を講じなければならない。

背景情報

1945年に国連が設立されたとき、死刑を廃止していたのは当時の加盟国51カ国中わずか8カ国であった。現在は193カ国のうち137カ国が死刑を法律上ないし事実上廃止している。うち95カ国は、犯罪を問わず死刑を廃止済みである。

2007年以降、決議案が4回採択されてきたことは、死刑の判決や執行の一時停止に新境地を拓き、死刑廃止を目指す決意を新たにする機運を生み出した。

アムネスティは、犯罪の性質や状況、有罪か無実か、個人の属性、執行方法などに関わらず、あらゆる死刑に例外なく反対する。

アムネスティ国際ニュース
2014年11月21日

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