中国:セクハラ撲滅女性活動家の起訴を取り下げよ

  1. ホーム
  2. ニュースリリース
  3. 国際事務局発表ニュース
  4. 中国:セクハラ撲滅女性活動家の起訴を取り下げよ
2015年3月19日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:中国
トピック:女性の権利

中国当局は、セクシュアル・ハラストメントの撲滅を呼びかけたために拘禁されている女性活動家5人の起訴を直ちに取り下げ、全員を釈放するべきである。

韋婷婷(Wei Tingting)さん、王曼(Wang Man)さん、李婷婷(Li Tingting)さん、鄭楚然(Zheng Churan)さん、武嵘嵘(Wu Rongrong)さんの5人は3月11日、「挑発混乱引起」の容疑で正式に起訴された。もし有罪判決が下された場合、最高5年間投獄される。

女性たちがセクシュアル・ハラストメントを受けないよう要求することは、決して犯罪行為ではない。

5人に対する起訴を取り下げ、全員を即時かつ無条件に釈放すべきである。当局は、セクシュアル・ハラストメントの問題を解決するために、拘禁されている女性たちと協力すべきであって、迫害すべきではない。

5人は、3月8日の国際女性デーに合わせて計画していたイベントの前日7日に拘束され、それ以来釈放されていない。彼女たちは全員、中国の女性権利行動グループ、中国婦女権利行動組のメンバーで、「セクシュアル・ハラストメントをなくして、安全な社会を」とか「行け警察、セクハラした者を捕まえろ」というスローガンのステッカーを制作し、国際女性デーのイベントで配布を計画していた。

逮捕された日、武嵘嵘さんの友人が武さんからの電話を取ったところ、受話器の向こうから苦痛に叫ぶ声が聞こえた。電話はすぐに切れ、その後連絡が取れなくなった。

警察にセクシュアル・ハラストメントの捜査を求めた女性が、逆に警察のターゲットになってしまう。なんとも恐ろしい話である。

警察は、5人のコンピューター、電話、イベントで使用する物品を押収した。武嵘嵘さんが設立し、鄭楚然さんと李婷婷さんが働いていた杭州にある女性の権利のためのNGO、蔚之鸣性别平等啓蒙機構の事務所も捜査を受けた。

この数カ月間、当局は草の根のNGOを取り締まってきた。市民グループの代表たちは、資金源や活動内容について、厳しい取り調べを受けている。

アムネスティ国際ニュース
2015年3月12日

関連ニュースリリース