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メキシコ:拷問の横行を厳しく批判する国連報告

2015年3月20日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:メキシコ
トピック:

メキシコの警察と治安部隊で拷問がいかに広く行われているかを詳述した国連の新たな報告書が公表された。このことで当局は早急にこの恐るべき悪習への抜本的な対応を迫られる。

3月9日国連人権理事会に提出されたこの報告書は、拷問等に関する国連特別報告者が統括したもので、当局が拷問の犠牲者たちの訴えに対し調査をほとんど行わないこと、当局の法医学者が拷問の兆候を往々にして無視している様を指摘し、不処罰や蛮行を許す風潮を浮き彫りにしている。国連最高クラスの拷問問題の専門家が、きわめて重要で厳しい批判を展開しているのだ。

これらはアムネスティが長年にわたり運動してきた問題である。エンリケ・ペニャ・ニエト大統領は、まさかこの問題を知らなかったとは言えないだろう。むしろ、大統領は国連特別報告者が報告書で挙げている勧告を全面的に受け入れ、勧告に基づいた行動を取らなければならない。

警察と軍は「麻薬撲滅キャンペーン」を展開する中、被拘禁者を罰したり、偽りの自白や情報を引き出すために拷問を日常的に用いている。拷問で供述書に署名を強要され、それが根拠となって有罪判決が下されることは少なくない。法医学的な検査が行われても通常、国際基準を満たしていない。

アムネスティは当局に対して、拷問を申し立てた者に対し法医学担当官による迅速で公正で詳細な検査を徹底するよう求めている。また、独立した専門家が作成した法医学報告書を有効な証拠として裁判で採用するようにも要請している。

メキシコの拷問の申し立てに対する調査は、問題だらけである。拷問の調査方法を定めたイスタンブール議定書のような国際的なガイドラインは常に無視され、被害者が検査を受けるために数カ月あるいは数年待たなければならないことが多い。 拷問の実態を明らかにすることが、罪が問われないという壁を打ち破る第一歩である。

アムネスティ国際ニュース
2015年3月9日

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