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エジプト:モルシ元大統領への判決は茶番

2015年4月28日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:エジプト
トピック:

4月21日、ムハンマド・モルシ元大統領に下った20年の実刑判決は、司法の茶番であり、またしても同国の刑事司法制度では、当時の政権やムスリム同胞団、その支持者らに公正な裁判を期待できそうもないことが明らかになった。

同国の刑事司法制度に対する独立性と不偏不党へのほのかな期待は、打ち砕かれてしまった。

モルシ元大統領は2012年12月、カイロの大統領宮殿前で支持者と反対派が衝突した際、暴力行為を挑発し、反対派のデモ参加者を拘束し、拷問を加えた、として有罪判決を受けた。

また、ムスリム同胞団とその政治部門である「自由と正義党」の指導者ら14名も有罪となった。容疑は、殺人、殺人扇動、暴行および殺人、司法機関の業務を妨害する噂の流布、一般市民への恐喝などだった。

モルシ元大統領はまた、別の4つの裁判でさらに複数の罪に問われている。

モルシ元大統領が出廷する前から、公正な裁判への期待はかなり危ぶまれていた。元大統領は2013年7月の失脚後の数カ月間、側近とともに強制失踪ともいえる状況で隔離監禁された。その間、弁護士不在で検察官の尋問を受けた。これはエジプト憲法および国際法のもとでの、勾留に異議を申し立て、適切な弁護を受ける権利の侵害である。弁護団が7000頁の事件簿を入手したのは、2013年11月4日の公判初日のわずか数日前だった。

アムネスティ・インターナショナルの調べで、裁判の審理自体にも複数の不正があったことが分かっている。

2013年11月4日、1回目の審理のとき、当局は被告人が選んだ弁護団の数人の出廷を認めなかった。

2012年12月大統領宮殿前での衝突についての検察の捜査もまた、独立性も公正さもなかった。検察の論拠は、もっぱら元大統領支持者による嫌がらせを取り上げただけで、反対派の暴力は無視していた。

アムネスティ独自の調査で明らかになったのは、衝突の際、ムスリム同胞団の支持者たちが人権侵害を犯す一方で、犠牲者のほとんどは大統領の支持者たちだったということだ。

アムネスティ国際ニュース
2015年4月21日

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