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ラトビア:ユーロプライドの祭典を守れ

2015年6月17日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ラトビア
トピック:LGBTと人権

ラトビア政府は、今年リガで開催されるユーロプライドの参加者の安全を確保するために、できる限りの手立てを尽くすべきである。

ユーロプライドは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス(LGBTI)の人びとの権利をうたう祭典で、毎年ヨーロッパで都市を変えて開かれる。今年はラトビアの首都リガで6月15日から1週間開催され、イベントの最終日の20日には、プライド・マーチがある。

ユーロプライド主催者によると、警察は非常に協力的だということだが、ラトビア政府はこの行事を歓迎していない。昨年12月、アンドリス・ベルジンス大統領は、「同性愛は宣伝したり押し付けたりするべきものではない」と発言していた。

政府は、ユーロプライドを主催することを明らかに不快に思っている。開放性と寛容を擁護する行事を、政府は歓迎するどころか背を向けているようだ。同国は、EUの大統領職を担っている国として、同性愛差別との闘いにおいて模範を示して主導的役割を果たすべきである。

残念なことだが、ラトビア社会の大多数がユーロプライドに反対しており、LGBTIの権利を前進させる運動は苦戦している。政府は同性カップルの存在を直視せず、同性愛への嫌悪からくる犯罪を不問にし、高官は同性愛に対して嫌悪と悪意に満ちた発言をする。

LGBTIの権利はヨーロッパ全域で向上しているが、バルト三国以外の旧ソ連諸国では、プライド・マーチの安全な実施や表現の自由は脅かされ、同性愛嫌悪による暴力沙汰は後を絶たない。6月6日にウクライナであったキエフプライドは、同様の暴力行為で台無しになり、参加者10人と警察官11人が負傷した。

旧ソ連諸国の中で5カ国のみが性的指向に基づく雇用差別を法令で禁止している。さらにそのうちグルジア、リトアニア、エストニアの3国だけが、性的指向や性自認などにもとづく憎悪犯罪や憎悪の扇動を明確に禁止する法律を備えている。

リトアニアとロシアでは、LGBTI活動家の表現の自由の権利を制限する法律が可決されており、同性カップルの結婚の平等などを主張し、そうした情報を広めれば罪に問われる。また、ウズベキスタンとトルクメニスタンは、成人男性同士の性行為を犯罪とする法律を変えていない。

同性愛嫌悪に起因する暴力は、旧ソ連諸国のLGBTIの人びとには今も明らかな脅威だが、今回のユーロプライドの開催で、社会の状況を変え、根強い差別を取り除き、寛容な社会にすることはできる、というメッセージを社会に発信することができるだろう。

アムネスティ国際ニュース
2015年6月17日

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