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米国:グアンタナモの不正義を断て

2016年1月13日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:米国
トピック:「テロとの闘い」における人権侵害

米国連邦議会は、過去14年間人びとを不当に拘禁してきた、キューバの米グアンタナモ収容所の閉鎖を阻止している。これでは米国は、正義と人権の国際標準を一切無視する国となんら変わらなくなってしまう。

一般の人々がテロ攻撃を恐れるのは当然だ。しかし、政治家はこの恐怖心を悪用してグアンタナモの存続を主張し、テロを防ぐ実効ある法的措置を検討せず、裁判もなく獄中で死を迎えるかもしれない多数の人命をもてあそんでいる。

グアンタナモは、拷問、容疑者の秘密裏の引き渡し、起訴や裁判なしの無期限拘禁などの象徴となってきた。その閉鎖は、単に被拘禁者を別の施設に移し、収容所を閉鎖することではない。不当な処遇をすべて終わらせ、過去に行われた虐待に対する説明責任を明らかにすることだ。

現在、同収容所には105人が拘束され、そのうち47人は移送が決定しているにも関わらず依然として獄中に留まっている。

2009年1月にバラク・オバマ大統領が就任したとき、1年以内にこの悪名高い収容所を閉鎖する執行命令に署名した。だが7年後の今も存続している。オバマ政権は、収容所を閉鎖して一部の囚人を米国内に移し、拘束を継続する案を示唆している。

だが、この案は、単に収容場所を変えることでしかない。今後の政権が悪用する危険な前例となる可能性もある。オバマ大統領は、場所を変えるのではなく、起訴なしの無期限拘禁を終わらせなければならない。

すでに移送が認められた被拘禁者を移転させることにより、グアンタナモの収容者数をかなり減らすことができる。大統領は国防総省に命じて、安全とみなされる他の国への移送を迅速に進めるべきだ。

移送できない場合は、連邦裁判所で起訴するか、もしくは釈放しなければならない。また、被拘禁者が受けた拷問などの人権侵害の申し立ても捜査すべきである。

オバマ大統領の在任期間は、残すところ1年となった。この間にグアンタナモ閉鎖の公約を履行し、人権上の功績として残し、さらに米国の実績とするには、極めて厳しい状況にある。たやすい仕事ではないが、オバマ大統領はそれをやり遂げられるし、やり遂げなければならない。

アムネスティ国際ニュース
2016年1月11日

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