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ドイツ:ケルンでの性的嫌がらせ事件を人種差別につなげてはならない

2016年1月17日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ドイツ
トピック:難民と移民

ドイツ当局は、大みそかにケルンで起きた多数の性的嫌がらせの容疑者らを、その出身国に関わりなく、逮捕し裁かなければならない。また、人種を背景としたいかなる嫌がらせや暴力から、難民や移民を守る必要もある。

事件を受け、アムネスティはドイツ政府に対して、性犯罪法の強化を求めている。性的嫌がらせは、女性の健全な身体の権利に対する著しい侵害だ。加害者は、破廉恥にもこの女性の権利に敬意を払っていない。当然ながら、女性へのいかなる性暴力も、加害者の背景を問わず、厳罰で対応すべきだ。

性暴力は、あらゆる社会で起きている。ドイツでは、性暴力は犯罪だということを明確にするため、定義があいまいな法律の見直しが長く論議されてきた。しかし、同意がない性行為を性犯罪と見なすことで十分ではないか。ケルンでの事件を受けて、アムネスティは、社会の主流による人種差別や人種的動機にもとづく難民や移民への暴力が増加しないよう、あらゆる手立て講じるべきだと考える。一部の保守政治家や極右主義者らが、性暴力を根拠に難民らを差別することで、外国人嫌悪と人種差別の問題に油を注いている。この事態が悪しき前例とならないように、政治家や報道機関は、女性の権利と難民・移民の権利の対立を招いてはならない。

また、犯罪と無関係な難民の審査も厳格化しようとする現在の動きは、排除しなければならない。この動きは、人種的選別を助長する可能性がある。ドイツ政府は、ケルンの性暴力が、国内に110万人以上暮らす難民に悪影響が及ぶような事態は避けなければならない。

アムネスティは、難民排除をもくろむ法律の強化にも反対する。現在の法律は、庇護希望者や外国人が罪を犯して有罪となれば国外追放となる。原則として、だれも、迫害、拷問、処刑などを受ける可能性がある国へ強制送還されることはない。これに反すれば、国際法違反となる。

アムネスティ国際ニュース
2016年1月12日

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