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ハンガリー:ロマの分離教育を廃止せよ

2016年6月 1日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ハンガリー
トピック:子どもの権利

欧州委員会は、ハンガリーのロマの子どもたちに対する教育的差別に対し、正式に対処することを決定した。この決定で、何世代も続く不正義に風穴を開けなければならない。

欧州ロマ権利センターやアムネスティ・インターナショナルなどの人権団体が、同国でロマの子どもたちが教育制度で常に差別や分離を受けてきたことを示すさまざまな事例を欧州委員会に提供した。それを受けての今回の決定だった。

ハンガリーは、欧州委員会の要請に応え、ロマの子どもたちに対する差別を廃止する措置を速やかに取らなければならない。

同委員会は、「ロマの子どもたちへの差別は、もうたくさんだ。これ以上、制度的差別や分離は容認できない」と語った。

公式には条約侵害手続きとよばれる今回の介入は、欧州委員会が、その加盟国が国内法や欧州法を遵守していることを保障するための仕組みだ。2014年以降、同様の問題でEU(欧州連合)の差別禁止規定に抵触したとして、チェコとスロバキアの2件で、適用された。

ハンガリーが欧州委員会の懸念に対応しなければ、本ケースは欧州裁判所に付託され、同国は、金融制裁を科される可能性がある。

この侵害手続きは、ハンガリーのロマの子どもたちが、長年教育的に差別され、その45%が分離教育を受けてきたことを示す事実にもとづいて取られた措置だ。

欧州人権裁判所、ハンガリー国内の裁判所、差別のない待遇局(Equal Treatment Authority)が、「ハンガリーの教育分離は違法である」という判決を下したにもかかわらず、同国は、共学に向けた施策をまったく取らなかった。それどころか、民族差別をさらに助長する教育政策を取とうとしている動きさえあった。

分離による平等などあり得ない。強引な差別は、ロマの子どもたちの未来を否定し、さらに次の世代をも困窮と貧困に陥れる。

ハンガリーは今こそ、教育分離を廃止するために、早急に具体的な措置を取り、ロマの子どもたちが、国内外の人権義務にそった教育の権利を享受できるように保障しなければならない。

アムネスティ国際ニュース
2016年5月26日

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