ニュージーランド:受け入れ増なし 恥ずべき難民政策

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2016年6月18日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ニュージーランド
トピック:難民と移民

ニュージーランドのジョン・キー首相は6月13日、難民の受け入れ枠について、来年末までは現在の750人を据えおき、2年先の2018年に250人増やして1,000人にするという方針を発表した。

今後2年は受け入れ枠を増やさないという方針は、世界が過去最大規模の人道危機に直面する中で、まったく恥ずべきことである。さらに、その後もたったの250人増にすぎない。
この難民政策は明らかに間違いであり、受け入れで助けられるはずの命を失う結果となる。

良き地球市民だという、同国の評判に汚点を残すことになる。

この方針は、同じ人間として難民を人道支援したいとはっきり表明しているニュージーランド市民の感覚からまったくかけ離れている。

同国が考えるべきは、人間らしい生活を安心して送れ、人生の再スタートを切りたい人たちに目を向けることだ。ニュージーランドには、その機会が提供できるのだ。国連安保理の非常任理事国としてのニュージーランドに大きな貢献を求めたい。

難民支援は、どれだけ少なくて済むかではない。どれだけのことができるかである。受け入れ枠を少なくとも2倍にすることは、過去29年の間、難民の受け入れ数を増やさなかった同国にとって最低限の条件だ。

アムネステイは今後も、少なくとも倍増を求めることで、役割分担の不当な不均衡を是正していきたい。

アムネステイ国際ニュース
2016年6月13日

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