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CIA作戦の犠牲者が欧州人権裁判所で2カ国の責任を追及

2016年7月 6日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:
トピック:「テロとの闘い」における人権侵害

欧州人権裁判所で、ルーマニアとリトアニアを相手取った2件の重要な事案の審理が行われる。これはCIAの主導による移送と秘密拘束計画に連座した疑いで両国の責任を問う画期的な裁判となる。

2011年9月11の対米攻撃の余波でCIAによる拷問や強制失踪が相次いだが、少なからぬ欧州諸国がその手助けをする役割を果たした。特に今回の例ではアブド・アルラヒム・アルナシリさんとザインアビディン・ムハンマド・フセインさんという2人の男性(現在米軍グアンタナモ収容所に拘禁中)は、CIAの秘密基地で水責めなどの拷問を受けた。

ルーマニアとリトアニアは、CIAの移送と秘密拘束への直接関与が疑われているにもかかわらず、一度も責任を問われてこなかった。今回の審理は、犠牲者の弁護士らが欧州人権裁判所で事実を明らかにし、沈黙の共謀を打破する格好のチャンスとなる。

米上院情報特別委員会による2014年12月の報告書には、CIAの手で2人に加えられた拷問の詳細が含まれているが、米国の裁判所はCIAの作戦に関わる事件の審理を拒否しており、米国におけるこれらの虐待事件については、今日に至るまで事実上責任が問われていない。

同じく今年2月、欧州評議会事務総長は、CIAの移送と秘密拘束計画についてヨーロッパ諸国が担った役割を問う欧州人権条約52条の調査を終結し、責任追及に大きな打撃を与えた。したがって今回の欧州人権裁判所の審理は、これらの国々におけるCIAの移送計画の背後に隠された事実を明らかにする最後のチャンスである。

こうした拷問の犠牲者にとって責任を問う別の道は閉ざされていることを考えると、ルーマニアとリトアニアの人権侵害に関する今回の審理は、なおさら重要なものである。

アムネスティは国際法律家委員会とともに、アルナシリさんがルーマニアに、またフセインさんがリトアニアに対して起こした欧州人権裁判所での手続きに、第三者として参加している。アムネスティは同様の事案でこれまでも欧州人権裁判所の手続きに参加しており、その中には、この2人の男性がポーランドを相手どって起こした申し立てもある。この件では、CIAの作戦に関与したポーランドに責任ありとする判決が2014年7月に出されている。

アムネスティ国際ニュース
2016年6月29日

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