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オーストラリア:少年院にはびこる虐待

2016年8月 3日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:オーストラリア
トピック:

アムネスティ・インターナショナルは、少年院の全面的な見直しの一環として、拘束椅子やフードの使用を速やかに禁止するよう求めている。

番組では、2010年から2015年までの6年間に、少年院で入所者たちが虐待を受けている様子を捉えた映像が放映された。

刑務官3人が1人の少年を無理やり裸にしたり、催涙ガスにむせる子どもを看守が笑っている様子もあった。同国の指導者は、これらの映像を脳裏に焼き付けておくべきである。国は、多くの拘置施設の子どもたちを刑務官の虐待から守れという要請を黙殺してきた。

拘束椅子が、他の手段より、収監上効果的だなどとは言えない。

映像には、刑務官が隔離棟の中で催涙ガスを噴射する様子もあった。その隔離等には、少年5人がそれぞれ換気の悪い独房に入れられ、逃げ場もなく、身体的傷害、窒息、生命の危険さえあった。

すさまじい虐待

アムネスティは、同少年院での催涙ガスなどによる虐待に繰り返し懸念を訴えてきた。またこの5年間、他の2つの州での、同様の疑惑があることも明らかにしてきた。

アムネスティは他の団体とともに、同国に対し、国連拷問禁止委員会の選択議定書を批准して、第三者による少年院の調査が可能になる体制を築くよう、長年要請してきた。いずれの拘置施設にも制限なく立ち入ることのできる、独立した国家機関を設立するからだ。

これにより、国と州は、拘置施設内の虐待に責任を問われることになる。今回の映像で衝撃的な虐待の事実が世間に知られたことで、もはや問題の先延ばしは許されなくなった。

差別

この映像により、先住民族の収監率の高さがまたしても明らかになった。2013年から2014年にかけて収監された少年の割合は、先住民が非先住民より26倍も高かった。10才から17才の人口を見ると、アボリジニやトレス海峡諸島の先住民族は、全体の5%強にすぎない。しかし、収監されている先住民族の割合は、全少年の59%に達している。

先住民族に対する根強い人種差別と、保健、教育、住宅面での重大な不平等に対処してこなかった結果、虐待がまん延する結果となった。

アムネスティ国際ニュース
2016年7月28日

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