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サウジアラビア:死刑裁判は司法の茶番

2016年12月10日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:サウジアラビア
トピック:死刑廃止

刑事裁判所は12月6日、極めて不公正な審理の末15人に死刑を宣告した。この裁判は、司法の茶番であり、人権の重大な侵害である。

被告人らはデモの支援という、どう見ても犯罪にはなりそうもない行為を罪に問われ起訴されていた。

そのうち数人は、独房監禁をほのめかされたり、「文書に署名しないと家族に会わせない」とか「家族を収監して隣の独房に閉じ込めるぞ」などと脅されたと法廷で語った。

ほぼ3年間拘禁された上、今年2月、リヤドの裁判所に移送され、多くが弁護人がつかないまま、初審理を迎えた。弁護人がついた被告でも、その法廷が弁護人との初顔合わせとなり、打ち合わせ時間は限られた。数人は、自らを弁護した。

検事側には、被告人を立件する期間がほぼ3年あったが、弁護人の準備期間は1カ月もなかった。

弁護人は当初、裁判書類や被告人が強要された自白文書など、有罪の証拠となった資料を閲覧することができなかった。

2月に開かれた初審理で、被告人は、およそ100ページにのぼる罪状の一覧を渡された。ほとんどの容疑は、スパイ組織の設立か組織への参加による大逆罪だった。

しかし、国際基準では犯罪にならない行為もあった。たとえば、デモの支援、イスラム教シーア派の布教(センター設立など)、禁書やビデオの所持などだった。

一人は、シーア派の著名な人権擁護活動家が書いた記事を所持していたことが罪とされた。

不公正な裁判での死刑宣告は、これが初めてではない。今年6月には14人に死刑が言い渡されたが、拷問で強要された自白が証拠となるなど、やはり不公正極まりない裁判だった。

弁護団は、「依頼人との接見や証拠文書の閲覧が認められず、十分な準備ができないため、裁判に抗議してボイコットする」と語った。また、被告人に対する国のメディアを利用した心理作戦にも抗議した。当局は、国に批判的なメディアや独立系メディアの活動を禁止している。

アムネスティ国際ニュース
2016年12月6日

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