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ロシア連邦:発禁本所持で前国営図書館長に有罪 証拠ねつ造の疑い

2017年6月 8日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ロシア連邦
トピック:

モスクワのメシュチャンスキー地方裁判所は2015年10月、国営ウクライナ文学図書館の前館長、ナタリャ・シャリナさんを、過激思想の書籍を保管していたとして、憎悪扇動の罪で有罪判決を下した。公金横領の罪も加わり、執行猶予付き4年の実刑が言い渡された。

憎悪扇動の根拠は、ウクライナの民族主義者ドミトロ・コルチンスキーの本が、同図書館の未整理の本の山から見つかったことだという。ロシアでは、コルチンスキーの作品は、過激主義的で反ロシアの扇動書だとして、発禁図書に指定されている。

警察当局が図書館にこの発禁書をこっそり置いたという目撃証言があったにもかかわらず、裁判では、この目撃証言をはじめ、弁護側が示した有力な証拠はあっさり退けられた。

また、検察官は、「ドイツのファシズムと深く関係し、ウクライナの民族主義を扇動している」とシャリナさんを強く批判した。

一連の当局の対応は、現在ロシアで高まっている反ウクライナの空気を悪用した極めて政治的なものであり、法の支配がないがしろにされ、裁判に独立性がない現状を浮き彫りにしている。

アムネスティは、2つの起訴理由はいずれも根拠がなく、シャリナさんは政治的な理由で司法の茶番の犠牲となったとみている。起訴も有罪も論外である。

背景

シャリナさんは、2015年10月28日に拘束され、裁判が始まるまで1年7カ月間、自宅軟禁に置かれた。
公金横領罪は、昨年4月に追加されたもので、2011年から2013年にかけて根拠もなく起訴された際、弁護士への支払いに図書館の公金を不正流用したとされた。

アムネスティ国際ニュース
2017年6月5日

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