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中国:天安門事件から28年、続く弾圧

2017年6月15日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:中国
トピック:

1989年、政治改革を要求する学生が、数週間にわたり天安門広場を占拠し、抗議行動をした。6月3日から4日にかけて、人民解放軍が北京に入り、平和的に抗議する学生を少なくとも数百人殺害した。

天安門事件から28年目を迎えるにあたり、アムネスティは、政府に対し軍による弾圧について捜査を求めるとともに、表現、結社、集会の自由の権利を全面的に擁護するよう、あらためて要求する。

アムネスティは、引き続き政府に対し以下の要請をする。

  • 天安門広場での軍による弾圧について、公正で独立した捜査を開始し、人権侵害の加害者の責任を問うこと。
  • 人権侵害のあったことを公に認め、弾圧の死傷者全員に説明責任を果たすこと。
  • 犠牲者とその家族に十分な補償を提供すること。
  • 表現および平和的な集会の自由の権利の行使に対する嫌がらせや訴追をやめ、その行使で拘束されてきた人たちを直ちに釈放すること。対象者には、天安門での抗議行動の再評価を求めた人たちや、その犠牲者を追悼する人たちも含む。

政府はこれまで、弾圧による人権侵害の責任を認めず、加害者の拘束もしてこなかった。

その上、当局は、軍による弾圧を批判する意見やコメントを検閲し、天安門事件の犠牲者を追悼すると、嫌がらせ、弾圧、起訴をしてきた。

活動家の陳云飛(Chen Yunfei)さんは、2015年5月、天安門事件の犠牲者の墓参りをして逮捕され、今年3月、騒乱挑発罪で4年の実刑判決を受けた。

陳さんは、天安門でのデモに参加し、2007年、地元の新聞に天安門事件を追悼する広告を載せたため、居住監視に置かれたことがあった。

3月、符海陸(Fu Hailu)さん、陳兵(Chen Bing)さん、張隽勇(Zhang Junyong)さん、羅富誉(Luo Fuyu)さんの4人は、天安門事件を追悼する白酒(パイチュウ。中国でよく飲まれる酒)のラベル作りを話し合ったため、国家政権転覆扇動罪で起訴された。弁護団によると、起訴状には、「4人は、6月4日の天安門事件を一般の人たちに思い起こさせるために、白酒とラベルを用意した」とあった。

劉少明(Liu Shaoming)さんは、労働者の権利の促進と民主主義の擁護のために活動している2015年5月、天安門広場での民主化要求を回顧する記事をネットで発信して、国家政権転覆扇動容疑で逮捕され、起訴された。昨年4月、裁判は結審したにもかかわらず、判決はいまだに出ていない。

天安門事件の犠牲者の親が設立した権利擁護団体「天安門の母たち」の主力メンバーの一人、徐玨(Xu Jue)さんは、8年間の癌との闘病の末、4月に亡くなった。息子の呉向東(Wu Xiangdong)さんは、天安門事件の6月3日の夜、家を出たまま帰らぬ人となった。呉さんは、長安街(「恒久的な平和の街」の意味)で人民解放軍の兵士の銃弾に倒れた。徐玨(Xu Jue)さんは、当局の厳しい監視と脅迫にもめげず、息子のために正義と真実を求めて闘ってきた。

丁子霖(Ding Zilin)さんは、病気で徐玨さんの葬儀に出られないため、手紙を書いた。

「徐玨さん、私の大切な友、私は力の限りを尽くしたけれど、あなたが生涯の最後の一歩を踏み出すのを止められなかった。今私にできることは、ただ、あなたが安らかで平和であるように祈るばかりです。
徐玨さん、あなたは普通の人が強く求めても得られない、鉄の意志を持っていました。あなたは、持てるすべての力で最後まで闘い、人生に見事な終止符を打ちました。私はいつもあなたを思っています。私の大切な友よ。いまだ叶わぬあなたの願いが実現するよう、私は全力を尽くします」

当局は、天安門の母たちの要求に応え、今こそ事件を捜査し、説明責任を果たし、補償を提供すべきである。

政府は今こそ、指導力を発揮し、天安門事件の犠牲者の家族の摘発をやめ、彼らの正義への願いを叶えるときだ。

アムネスティ国際ニュース
2017年6月1日

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