English

  1. ホーム
  2. ニュースリリース
  3. 国際事務局発表ニュース
  4. シリア:密室裁判での処刑 家族が知ったのは2年後

シリア:密室裁判での処刑 家族が知ったのは2年後

2017年8月 8日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:シリア
トピック:

シリア軍の刑務所に拘禁されていたシリア生まれのパレスチナ人の人権活動家バセル・ハルタビルさんが、シリアの刑務所で処刑されていたことがわかった。ハルタビルさんの家族がその知らせを受け取り8月1日に公表した。

ハルタビルさんは2015年に、ダマスカスの軍の戦地裁判所で密室裁判にかけられて死刑を宣告され、処刑されたという。ご家族に心からのお悔やみを申し上げる。

人権擁護のためのさまざまな非暴力の取り組みで受賞歴もあるハルタビルさんは、この先ずっと勇気ある活動家のシンボルとして人びとに記憶されるであろう。

この国の刑務所では、このような凄惨な行為が日々行われていることを忘れてはならない。現在、数万人が、国の刑務所に閉じ込められ、拷問などの虐待や超法規的処刑を受けているおそれがある。こうした残虐卑劣な行為は、疑いもなく戦争犯罪や人道に対する犯罪に相当する。戦地裁判所の非公開の裁判は、国際基準が定める公正な裁判の最低レベルにも達していない。

ハルタビルさんは2012年3月に軍の情報部に逮捕され、8カ月間、隔離拘禁された後、12月に刑務所に移された。そして2015年10月、本人から家族に、「これからどこかに移される」と伝えてきた。それ以降、所在はわからなくなった。

アムネスティは、ロシア政府に対して、シリアに影響力を行使し、狂気の沙汰の拘禁処刑をやめさせるよう、強く求める。シリアは、独立した監視団による全土の刑務所の立ち入り検査を受け入れなければならない。現在、囚われている数千人が身の危険にさらされている。

背景

ハルタビルさんは、シリアのパレスチナ人家庭に生まれ育った。ソフトウェアの開発者としての知識を使って言論の自由を推進する方法を開発するなど、卓越した存在だった。インターネット経由で情報を得られる仕組みも作って、人びとを支援した。その功績で2013年には、インデックス・オン・センサーシップの「表現の自由賞」を受賞した。また、周囲の反対に屈することなく平和的手段によるシリア革命を主張したとして、フォーリン・ポリシー誌の「2012年世界で最も重要な思想家100人」の一人に選ばれた。他にも多数の賞を受けていた。

アムネスティ国際ニュース
2017年8月2日

関連アクション

関連ニュースリリース

このページをご覧になった方へのお勧め

前へ

次へ