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ケニア:選挙を巡る暴行 殺害 脅迫

2017年11月 1日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ケニア
トピック:

10月下旬、ケニア西部の都市キスムで、大統領選挙をめぐる混乱の中、市民の抗議が続いた。デモ参加者や見物人に対し、重装備の警察が、過剰な武力を行使した。武力の行使は、抗議する市民への意図的な制裁とも思われた。

殺害と無差別銃撃

10月26日、キスムで少なくとも男性2人が射殺された。別の死体には、大きな鈍器のようなものでひどく殴打された痕跡があった。

ナイロビのマセアノースのスラム街では、コミュニティワーカーの若者が受けた銃弾が致命傷となり亡くなった。状況から、警察の仕業であることは明らかだったが、当局は、男性への発砲を認めていない。

キムス:懲罰的な取り締まり

アムネスティは、キスムで警察の銃撃を受けて治療を受けていた7人から話を聞いた。

7人は、10月24日から27日にかけて警官の襲撃を受けて負傷した。そのうち4人は、自宅にいるときに襲われた。

30代の男性は見るからに動揺した様子で、市場に買い物に行く途中で身に降りかかった恐怖の体験を次のように語った。「銃を持った警察を見て、ひざまずき、両手を挙げた。警官は、挙げた左手に銃口を向け、引き金を引いた。もう1人の警官に近くの下水溝に引きずりこまれ、泥水を飲まされ、負傷した左手も銃の台尻で打ち砕かれた」

家族と在宅中に警察に押し入られた女性の話では、「石を投げたのはお前たちだろう」と詰め寄られ、「違うわ」と返すと「手を見せろ」と言われ、みなが手の平を突き出したそうだ。警官が、「この手は石を投げた手だ」と言うなり、息子(20才)を警棒で殴りだした。女性が「止めて!」と懇願すると、その女性の腹部を蹴ってきた。

キムスのデモ隊の中には、投石するなど暴力を振るう者もいた。しかし警察の対応は、著しく行き過ぎたものであり、時には、単なる報復的行為でしかなかった。

ナイロビ:警察の人権侵害が通報されない

10月26日、マセアノースのスラムで、デモに参加したコミュニティワーカーが射殺された。警察によるものであることを示す証拠があった。この数日で少なくとも4人が、銃弾を受けて負傷した模様だ。

アムネスティは、選挙当日とそれ以降の警察の過剰な武力行使の事例を調べた。これらの事例の多くは、警察に通報されていない。被害者は当局の報復を恐れ、自分の発言が表に出ることを特に嫌がった。

調査が不可欠

ナイロビとキスムの警察は、抗議デモに直面しているだけではない。所によっては、投票所の封鎖や有権者の脅しによる投票妨害を受けた。警察には、投票する人の安全を確保する役割がある。また警察は、デモ隊が暴徒化したときには、状況を鎮静化するために最小限の力の行使が認められている。

ただし、武器の使用が許されるのは、自身の身に危険が差し迫っている時のみだ。アムネスティが聞いたすべての事案は、治安活動として許される範囲を超えた過剰な力の行使であった。

銃撃被害の多くは見物人への発砲も含め、警察の無差別な発砲によるものと思われる。

アムネスティ国際ニュース
2017年10月30日

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