ベトナム:活動家有罪 表現の自由に痛撃

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2018年6月 7日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ベトナム
トピック:

ベトナム最高人民裁判所は4月5日、人権活動家ら6人を政権転覆未遂の罪で有罪とする判決を支持した。

 非暴力で人権を守る活動をしていただけで投獄するのは、極めて不当である。彼らは、表現の自由が抑圧されていることに対して、勇敢にも立ち上がってきた。判決は、その彼らの声を封印した。

ベトナムは、国に対して発言する人たちへの弾圧と投獄を直ちにやめるべきである。また、今回の6人を含め罪もなく不当に収監されている人たちを釈放しなければならない。

6人のうち5人は、懲役7年から15年に加え自宅軟禁1年から5年、1人は、懲役11年、執行猶予3年だった。

6人は、牧師のグエン・チュン・トンさん、労働運動家であるチュオン・ミン・ドゥックさん、起業家グエン・バク・チュエンさん、エンジニアのファン・バン・トロイさん、弁護士のグエン・バン・ダイさん、弁護士助手のレ・トゥー・ハさん。弁護士と助手は、司法は信頼できないとして、控訴をあきらめた。

6人はいずれも、「民主主義のための同胞団」のメンバーだ。民主主義のための同胞団は、国の民主化を求めて活動しているが、昨年、当局から徹底した弾圧を受け、幹部10人が投獄され、少なくとも10人が他国に庇護を求めた。

アムネスティ国際ニュース
2018年6月4日

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