こんな人たちに送ります


肌の色が違うから、宗教が違うから、よその国から来たから、女性だからと差別や暴力に苦しむ人、政府と違う意見を言っただけで捕まった人、国の勝手で住むところを追い出された人…。アムネスティ フォトコンテスト2014で入賞された作品をコラージュにして、各国の言語によるメッセージとともに、人権問題へ立ち向かっている世界の人たちへ送りました!

【メッセージを送った人たち

ムコンド村の女性たち(南アフリカ) ムコンド村の女性たち(南アフリカ)

南アフリカでは、貧しさから、知識がないから、女性が軽視されているからと、いろいろな理由で病院に行けず、亡くなる妊婦が非常に多いのです。とりわけムコンド村の死亡率は最悪です。村の女性たちに、世界中がそうした状況を知っている、変えようと取り組んでいることを伝えます。
パラスケヴィ・コッコーニさん(ギリシャ)

「ロマ」を知っていますか?以前、ジプシーと呼ばれていた人たちです。行く先々で独自の文化を大切に守ってきたせいで、ひどい差別を受け続けてきました。パラスケヴィさんは子どもも一緒だったところを人種差別主義者たちに丸太で何度も何度も殴られました。犯人たちが裁かれるのを待っているパラスケヴィさんに、心を強く持つようにとメッセージを届けます。
ダニエル・キンテロさん(ベネズエラ)

ベネズエラでは政府支持派と反政府派の間で国を二分する対立が続いており、死傷事件も起きています。ダニエルさんは反政府デモに参加したというだけで州兵に捕まって、ひどい拷問を受けました。事件が真剣に捜査される様子がない中、みんながダニエルさんの味方であると勇気づけます。
  • サウジアラビア:ライフ・バダウィさん
    バダウィさんは、運営していたサイトの内容がイスラム教を侮辱するものだとして2012年に逮捕され、むち打ち1,000回の刑を言い渡されました。
     
  • ウズベキスタン:エルキン・ムサエフさん
    現在、刑務所で服役中のエルキン・ムサエフさんは、ウズベキスタン国家保安局によるひどい拷問で嘘の自白を強要されました。エルキンさん本人と彼の家族、弁護士が何度も拷問の申し立てをしていますが、いまだに調査は行われていません。
     
  • フィリピン:ジェリメ・コーレさん
    ジェリメ・コーレさんは、やってもいない強盗と殺人の容疑で逮捕され、複数の警官によるひどい拷問で自白を強要されました。医師によって拷問されたことが確認されていますが、起訴された加害者は一部だけで、2年半たった今も、ジェリメさんは刑務所で勾留されています。
     
  • ノルウェー:ジョン・ジャネット・ソルスタッド・レモさん
    ジョン・ジャネットは自身がトランスジェンダーであることを公表したそのときから、彼女やノルウェーの他のトランスジェンダーの人びとが直面し続けている問題に立ち向かっています。

    【ジョン・ジャネットさんから、メッセージが届きました!】
    心温まる支援を本当にありがとうございます!特別に作ってくれた写真は本当に素敵です。
    2月初めに保健相に面会しました。私のケースについて専門家が調査し、2月27日に報告書が出されるようです。
    これをきっかけに、ノルウェーの法的な性別変更手続きが改善されると確信しています。とても楽しみにしています。

  • 日本:奥西勝さん
    奥西さんは女性5名が毒殺された『名張毒ぶどう酒事件』で、被害者のうち2人と関係があったというだけで早朝から深夜まで連日取調べを受け、自白に追い込まれました。現在も再審の開始に向け闘っています。