【緊急】東南アジア:海をさまよう6,000人。今、助けないと命が危ない!

ビルマ(ミャンマー)やバングラデシュから船で逃れてきた6,000の人が、マレーシア・タイの沿岸を漂流しています。なかには2カ月もさまよっている船もあり、食糧や水が底を突き、命の危険に直面しています。すでに亡くなった人もいます。

今すぐ、沿岸のマレーシア・タイ・インドネシア政府に、6,000人の命を救うよう求めてください!

【更新情報 2015.05.27】
当初、6000人を超える人たちが漂流しているという情報がありましたが、現在は救助活動もあり、数千人まで数は減っています。また、インドネシアとマレーシアは、領海内での救助活動を行うことに合意し、保護に向けて進展はありました。しかし、領海を越えた海域での救助はなされていません。広い海で、ぼろぼろになった船に乗っている人びとにとって、領海の区別はできません。救いを待つ人たちはまだたくさんいます。



 

救いを拒む各国

すし詰めの極限状態で救助を待っている人たちすし詰めの極限状態で救助を待っている人たち (C) Thapanee Ietsrichai

救助を待つ人たちの中には、子どもも含まれている救助を待つ人たちの中には、子どもも含まれている (C) Thapanee Ietsrichai

マレーシアでは、ランカウイ島へ1,000人が流れ着きました。今は一時的に保護されていますが、その後国に強制送還される予定です。ペナン州でも、500人、300人が乗ったボートが発見され、海軍は食糧と水を与え、追い返しました。

インドネシアのアチェ州には、5月11日から1週間で1,300人を超える人びとが船で到着しました。食料や水が不足していたため、飢餓状態で脱水症状に陥った人も多くいました。100人、600人、700人が乗った木製の簡素なボートが次々と流れ着いています。しかし、インドネシア政府は、上陸させずに食料、水と燃料を与え追い返しました。上陸を認められても、施設に拘束された人びともいます。

タイ政府は、難民の上陸は認めないと発表しており、今後の対応を協議する予定です。

この問題を話し合うため5月20日に緊急で開かれた3カ国の会合では、7,000人まで収容できるシェルターを用意するということになりました。しかし、シェルターはあくまで一時的であり、国際社会が本国送還や第三国での再定住を支援することを条件にしています。

シェルターを用意しただけでは、命の危険のある人びとが生き延びるのに不十分です。燃料切れの船もあり実際の救助活動を行わなければ、たどり着けない可能性もあります。保護した後の扱いにも懸念が残ります。

難民や移民は、安全で、尊厳ある取り扱いを受ける権利があります。

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国を出ざるを得ない人びと

2015年に入って、ビルマ(ミャンマー)やバングラデシュから約2万5千人がボートで脱出しています。ビルマを逃れた人の多くは、少数民族のロヒンギャの人びとです。ロヒンギャ族はイスラム教徒であり、差別や暴力に耐えかねて、イスラム教徒の多い国へ逃れようとしていると言われています。

また、バングラデシュからは貧困に苦しむ人たちが、安定した生活を求め移民として他国で暮らせるように船で渡ってきています。

こうした人たちは、密航手続きをするブローカーを頼って国外へ脱出しますが、ブローカーが船を放棄したことで、漂流した船が増えていると言われています。

各国の責任

各国それぞれに移民・難民政策があります。しかし、食糧、水や燃料だけを渡して追い返すことは、人道的に許されません。慣習国際法によると、庇護を求める人たちへの対応は各国の責務です。人間の尊厳を保障した扱いをしなければなりません。

タイ・マレーシア・インドネシアも批准している国連海洋法条約は、海上において生命の危険にさらされる者に対し救助活動を行う義務を定めています。また、ASEAN憲章1条7項でも、人権の尊重が述べられています。

アクションに参加しよう!

今すぐタイ・マレーシア・インドネシア政府に対し、今すぐ命の危険のある人たちを救うよう求めてください!

アクション期間 このアクションは終了しました。(2015年5月22日~6月26日)
要請先 タイ首相代理・外相、マレーシア首相、インドネシア外相
※マレーシア首相、インドネシア外相へはメールが不通のため、アムネスティ日本で取りまとめて署名を送ります。