中国:死刑の危機にある、DV被害者の女性、李彦(Li Yan)さんを救え

夫の暴力に苦しんだ李彦(Li Yan)さんは、夫を銃で撲殺してしまい、死刑判決を言い渡されました。今、彼女の死刑が執行される可能性が高まっています。

夫の暴力がエスカレートする中、彼女は繰り返し警察に保護を求めていたものの、何の策も講じられることはありませんでした。彼女の死刑執行を停止するよう、今すぐ中国政府に訴えてください。

3月12日、すでに提出した署名を含め、集まった2651名分の署名を、中国の最高人民法院院長あてに送りました。

現時点で、李彦さんへの死刑は執行されていませんが、今なお油断はできません。よって、署名の期間を延長しました。みなさまの引き続きのより一層のご支援、よろしくお願いいたします。

李さんは夫から日常的に暴力を受けていました。2009年に結婚してから、しばしば殴りつける、火のついた煙草を顔に押しつける、厳冬期に薄着のまま長時間ベランダに閉め出す、さらに手指を1本切り落とすなど、夫の暴力はエスカレートしていきました。

虐待による怪我のため治療が必要になった彼女は、警察をはじめ当局に何度も保護を求めました。しかし、警察は殴打の痕が残る顔写真を撮ったものの、夫を聴取するなどの手を何も打たなかったのです。そして、李さんは2010年末、夫を銃で撲殺しました。

李さんは、2011年8月24日に資陽市中級人民法院で、中国刑法第232条の「意図的殺人罪」により、死刑判決を受けました。死刑判決に対して不服を申し立てたものの、四川省高級人民法院は2012年8月20日、判決を支持しました。受けた虐待に関する李さんの証言や証人から提供された証拠にもかかわらず、法院は死刑判決を支持したのです。北京の最高人民法院は、最後の控訴を棄却しました。


李さんの弟の証言

私たちは小さな町で育ちました。母は教師、父は工場労働者で、私たちの家は貧しくもなければ、豊かでもありませんでした。姉は16歳の時に工場で働き始め、休暇の度に帰省していました。

姉はとても賢く、現実的な人で、安定した家庭生活を望んでいました。8歳年が離れているものの、私と姉はとても親しかったです。

実は、子どもの頃から私たちは家庭内暴力を受けていました。私の父は厳格で、しばしば母に暴力を振るっていました。強く殴ってはいなかったものの、嫌な思い出として脳裏に焼きついています。

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china_20130213_02.jpg香港支部による李さん救済のためのアクション(2013.2.8)

姉の最初の結婚は、彼女が14か15歳の時でした。相手は年下の男性でしたが、彼が90年代に仕事をくびになってからは、落ち込みが激しく、浴びるようにお酒を飲むようになり、2人はほどなくして離婚しました。

2人目の夫は、彼女と同じ工場で働く5歳年上の男性でした。彼の職場での評判はあまりよくありませんでしたが、姉は熱意におされ結婚することにしました。しかし、私たち家族はみな、この結婚に反対しました。彼の悪い評判は耳にしていましたし、彼には3度の離婚歴もあったためです。父はこの男と結婚するならば、絶縁すると言いました。

私と姉は違う町に住んでいたものの、月に何度かは電話で話していました。しかし結婚後、次第に電話の回数は少なくなり、やがて電話で話すことはなくなりました。父が不在の時、彼女はたびたび帰省しましたが、彼女はふさぎこんでいました。顔にあったタバコの火傷について聞くと、彼女は料理の時に火傷したと言いました。

2010年8月2日、彼女は夫に胸と左足をひどく痛めつけられ、警察に行きましたが、何も対応してくれませんでした。8月10日に再び暴力を受け、警察署で何枚か写真を撮りました。しかし警察は、家庭の問題として取り合ってくれませんでした。

地方に住む女性が夫から暴力を受けるのはよく見られる光景ですが、中国では暴力を受けた女性を守る法律が十分ではありません。暴力が日常的になった時、それは容易にエスカレートします。

姉の正義のために戦ってくださる世界中のみなさんの寛大さに、心から感謝しています。

関連情報

アクションに参加しよう!

中国の最高人民法院院長に、李の死刑判決を執行しないと同時に、家庭内暴力が起きているとの申し立てに実効性のある調査を行うよう要請してください。
※署名はアムネスティ日本で取りまとめ、中国政府へ送ります。

アクション期間 2013年2月13日~4月22日 ※このアクションは終了しました。
要請先 中国の最高人民法院院長

 

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【アクション報告】中国:李彦(Li Yan)さんのアクションが終了しました。