日常を奪われた3年間 劉霞さんに希望の光を!

2010年のノーベル平和賞受賞者であり、獄中にいる劉暁波(りゅう・ぎょうは)さんの妻・劉霞(りゅう・か)さんは、3年以上にわたって自宅に軟禁され、当局から厳しく監視されています。

更新情報(2014.02.18)
2014年1月、自宅軟禁下にある劉霞さんが心臓発作を起こし、病院に運ばれました。医者はその場で入院するよう言いましたが、警察によって家に戻されました。2月8日、劉霞さんは警察の監視つきで再び病院を訪れ、心臓病であると診断されました。ところが今度は、病院側が劉霞さんの入院を拒否しました。中国当局からの圧力があったことは明らかです。心臓病を治療するための適切な治療が、一刻も早く必要です。

劉霞さんが、自由に医師の診察を受け、夫・劉暁波さんとの手紙のやりとりができるよう、今すぐ、中国政府に要請してください。

ノーベル平和賞 授賞式への代理出席を阻むため?

劉霞さんは、中国・北京在住の芸術家です。
彼女の夫・劉暁波さんは2008年、中国での人権擁護や民主化を求める声明「08憲章」を起草しました。多くの賛同者を得て同年12月の世界人権デーを前に発表しましたが、その直後に逮捕されました。そして2009年12月に「国家政権転覆扇動」の罪で11年の刑が言い渡されました。劉暁波さんは今も獄中にあります。

2010年、「民主化と人権の促進への貢献」を理由に、暁波さんにノーベル平和賞が授与されました。獄中にある彼に代わり、霞さんは授賞式に出席する準備を始めましたが、当局は彼女を自宅に軟禁しました。軟禁にあたり、何らかの罪状が示されたり、法的根拠が明らかにされたりといったことは、一切ありません。それから今日まで3年以上、霞さんは社会との接触をほぼ断たれています。

24時間の監視体制

霞さんの自宅は四六時中、警察の監視下にあります。友人を招くことも、訪ねることも許されていません。外出ができるのは、たまの買い物と、夫・暁波さんとの面会に監獄を訪れるときぐらい。それにももちろん、警官が同行します。暁波さんとの手紙のやり取りすら、自由にはできません。インターネットへのアクセスも禁止されています。

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このような状況のもとで、劉霞さんは深刻なうつ状態にあると言われています。彼女自身も、独立した医師による診察を望んでいると伝えられています。「独立した医師」というのは、政府派遣の医師など当局と関係のある者ではなく、自ら選んだ医師、という意味です。中国政府は政府批判者を弾圧するために、精神医療を濫用し、投薬や強制「入院」などを行ってきた過去があり、霞さんはそれを恐れているのです。

劉霞さんのプロフィール

詩人・写真家。1959年北京生まれ。北京在住。2010年ノーベル平和賞受賞者・劉暁波さんの妻。 彼女が撮影した写真は限られた友人しか目にすることはなかったが、その芸術性を高く評価したフランス人評論家によって、秘密裏に国外へ持ち出され、写真展が2011年10月にフランス・パリを皮切りに、世界各地で行われている。日本でも2013年4月に東京、5月に京都で開催された。また、写真集の日本語版も出版されている。(劉霞 『沈黙の力』 フォイル、2013年)

劉霞さんの作品を見る >

アムネスティ報告書:中国における精神医学の濫用について(英語)

CHINA: "CHANGING THE SOUP BUT NOT THE MEDICINE?" : ABOLISHING RE-EDUCATION THROUGH LABOUR IN CHINA,"

アクションに参加しよう!

劉霞さんの自由を求める署名にご協力ください。
集まった署名(ローマ字表記の氏名のみ)はアムネスティ日本支部で取りまとめ、中国政府に送ります。

アクション期間 2014年1月7日~2月27日まで
要請先 中国政府