エジプト:暴力に負けず差別と闘う女性に力を!

モルシ大統領が失脚したため、要請先を変更しました。(詳細は下記参照)7月3日までに、すでにご参加いただいた方も、再度、アクションにご参加ください。

「これまで女性は性的嫌がらせについて口を閉ざしていました。でも今はみんな声をあげ、差別と闘っているんです。」

~ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害女性支援に取り組むアッザ・スレイマンさん~

エジプトの新しい時代を切り開き、女性への暴力や差別を止めるために、女性たちはNGOスタッフとして、法律家として、あるいはジャーナリストやブロガーとして活発に活動しています。しかし、そうした女性たちが今、さらなる暴力や嫌がらせに直面しています。女性への暴力を止めるために、あなたの力を貸してください。


 

モルシ大統領が失脚
いかなる勢力も、人権侵害を繰り返すな (2013.07.04更新)

モルシ大統領退陣を求める人びとの大規模なデモが拡大する最中、大統領支持派との衝突が起きてしまいました。退陣を拒否した大統領は7月3日、軍によって事実上解任されました。

一方、エジプトに入っていたアムネスティ現地調査員によると、この間の衝突によって数十人が死亡し、女性への集団暴行も立て続けに起きています。6月30日から7月3日までのあいだに、女性への性的な集団暴行が70件も報告されています。

アムネスティは、現地で人権侵害について調査を続けています。最新情報はfacebookなどでも配信していく予定です。

引き続き、女性への暴力を止めるアクションに参加してください。


 

未来づくりに女性はいらない?

エジプトではこれまで、多くの女性たちが家庭や公共の場で性的嫌がらせや暴力に苦しんできました。また、法律においても離婚の権利などで差別的な扱いを受けてきました。

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2011年1月にムバラク政権が退陣、2012年6月に誕生したモルシ政権は、すべてのエジプト国民の権利を守ると公言しました。性暴力をなくし、女性に差別的な法律を変えるために取り組んできた多くの女性たちが、モルシ政権の新たな政策に注目しました。

しかし、そうした女性たちの期待は裏切られたのです。女性たちは政府機関の役職、政策決定や司法の場からほとんど排除され、新しいエジプトをつくるプロセスに参画できずにいます。

モルシ政権は、憲法の改正を急ぎましたが、その草案は女性の権利を制限するものでした。そもそも新憲法を起草する委員会のメンバーは与党である自由と正義党とヌール党でほとんど占められ、しかも100名のうち女性はわずか7名、その公正性に批判があがっていました。

2012年11月、激しい批判を受けながらも、モルシ政権は議会で新憲法草案を強行採決、翌12月に低い投票率の国民投票で採択されました。新憲法は、女性への差別を明確に禁止しておらず、むしろ結婚や家庭生活、離婚などで女性を差別する法律を正当化しかねない規定が入ってしまったのです。

暴力にさらされながら

女性差別を助長しかねない方針を示した政府に対し、多くの女性たちが街頭に出て訴えました。しかし、そうした女性たちが、警察や治安部隊、また正体不明の集団によって性的な嫌がらせを含む暴行を受けたという報告が相次いでいます。女性活動家への脅迫も報告されています。

例えば、2012年11月、タハリール広場で新憲法に反対する抗議行動に参加していた女性のグループは、正体不明の男性の集団に取り囲まれ、服を引きちぎられ、引きずられ、性的暴行を受けました。こうした暴力は、女性が自由や平等を声に出して要求することを妨害しようとする意図があると考えられています。事件はほとんど調査されず、加害者の責任も追求されていません。

アムネスティは、危険にさらされながらも平等の権利を求めて活動を続けるエジプトの女性を支援しています。そして、政府が性暴力やジェンダーに基づく差別をなくすために取り組むよう求めています。

アクションに参加しよう!

権利を求めて活動する女性たちへの性暴力を止める対策を取るよう、エジプトのモルシ大統領に要請してください。
※モルシ大統領が失脚したため、今後集まった署名は、できる限り早く駐日エジ プト大使館に提出し、その時点で然るべき政府(または軍)トップに渡すよう要請します。(これまでの署名は、直接、大統領府に送られています。)

アクション期間 2013年5月7日~9月2日

▽このアクションの報告はこちら
【活動報告】エジプト:暴力に負けず差別と闘う女性に力を!署名提出