エジプト: 528名の大量死刑判決にノーを!

2014年3月24日、エジプトの裁判所はモルシ前大統領支持者528名(※)に死刑を言い渡しました。たった1回の審理、弁護人に反対尋問の機会もなく、証拠もまったく検証されませんでした。

不公正な裁判による不当な判決を無効にするよう、エジプト当局に訴えてください。
 

あまりに露骨な差別的判決

3月22日、ミニヤ市の裁判所は、昨年7月のモルシ大統領失脚後の暴力行為に関連して545人の審理を行いました。容疑は「警官1名の殺害」、「警官2名の殺人未遂」、「警察署への放火および武器の強奪」、そして「禁止された団体への所属・運営」でした。

22日の裁判に出廷できたのはたった64名で、審理は30分足らずで終わりました。検察側は起訴内容を読み上げず、裁判官は弁護人による証人の反対尋問を許しませんでした。さらに裁判官は、証拠をまったく調べず、弁護人が用意した3070ページの詳細な資料を検証するための時間を与えませんでした。

最終判断は4月28日に

3月24日、被告も弁護人も不在のまま、裁判官は528名に死刑の判決を言い渡し、エジプトの最高イスラム法官(大ムフティ)に付託しました。エジプト法では、すべての死刑判決には大ムフティに助言を求めることが必要ですが、その意見に法的拘束力はありません。大ムフティの助言を受けた後、裁判官は4月28日に公式な最終判断を発表します。

不当な裁判による前例のない大量の死刑判決は、到底容認できるものではありません。

※当初、死刑判決を受けた人は529名と報道されていますが、死刑判決を受けた人びとの弁護人から、528名であるとアムネスティは確認しています。


 

背景情報

ナセル・シティーとギザで抗議の座り込みをしていたモルシ派が治安部隊に強制排除されたのを受けて、2013 年8月14日、解任されたモルシ前大統領の支持者らが全土でデモを行いました。治安部隊は過剰な武力を行使し、その結果、約100人が死亡しました。

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この暴挙に対し、モルシ派らは政府建物、警察署、治安部隊などを攻撃しました。国家人権委員会は、昨年8月14日と17日の両日にエジプト中で起こった暴動で70人以上の治安部隊の隊員が死亡したと報告しています。

モルシ前大統領の失脚後、治安部隊はモルシ派数千人を逮捕しました。モルシと関係の深いムスリム同胞団のリーダーもほとんど逮捕されています。

大弾圧とも言えるモルシ支持者らへの大量の死刑判決の一方、デモ参加者への過剰な武力行使によって多数の犠牲者を出した治安部隊には、ほとんど何の追及もありません。

ニュースリリース

2014.03.24 エジプト:おぞましい判決 529名に死刑

アクションに参加しよう!

528名に対する不当な死刑判決に抗議し、判決を無効にするようエジプトの法務大臣に要請してください。

アクション期間 このアクションは終了しました。(2014年4月8日~4月28日)
要請先 エジプト法務大臣 Nayer Abdel-Moneim Othman