フィリピン:人違いで逮捕されて拷問 警官に裁きを!

ジェリメ・コーレさんは、やってもいない強盗と殺人の容疑で逮捕され、複数の警官によるひどい拷問で自白を強要されました。

医師によって拷問されたことが確認されていますが、起訴された加害者は一部だけで、2年半たった今も、ジェリメさんは刑務所で勾留されています。

ジェリメさんが受けた拷問を徹底的に調査し、彼の拷問と虐待に関わったすべての者を裁くよう、フィリピン国家警察の内部調査部に求めて下さい。



 

「殺されて、家族に二度と会えないかと思い、とても恐ろしかった」 (ジェリメ・コーレ)

2012年1月、叔母を訪れていたジェリメさんは、突然やってきた男たちに銃を向けられました。男たちは、ジェリメさんを地面に押し倒し、頭を銃で叩きつけ、体中を殴り、蹴りつけました。「お前たちは誰だ。警察なら、逮捕状を見せろ」と訴えましたが、ジェリメさんは手錠をかけられて、連行されました。警察署に連れていかれて、初めて男たちが警官であることが分かったそうです。

警察署では、「強盗を働き、外国人と警官を殺しただろう」と何人もの警官が、一晩中、ジェリメさんを拷問し、自白を迫りました。目隠しと足かせをつけられて、殴る・蹴る、木棒で叩きつけるなどの暴行を加えられ、水責めにもあいました。

警官たちは、ジェリメさんをいとこの名前でずっと呼んでいました。何度も人違いだと訴えましたが、聞こうとしません。身分を証明する書類を見せようとしても、取り合ってくれず、電気ショックで攻めました。まったく身に覚えのない容疑を認めずにいると、「殺すぞ」と脅し、水をかけてさらに電気ショックを与えました。身元照会を受けた地元の役人が、別人を逮捕したと告げましたが、それでも信じませんでした。

翌日、ジェリメさんは読んでもいない供述書に署名させられました。そして、麻薬密売の罪で起訴されたと知りました。検察局へ向かう途中、警察がニセの証拠を用意したのです。事件はフィリピン人権委員会に申し立てられ、医学検査で拷問の事実が確認されました。しかし、起訴された警官は2人のみで、2年半たった今も、ジェリメさんは勾留されたまま裁判を待っています。

ジェリメさんを救うために、あなたの力を貸してください。ジェリメさんが受けた拷問を徹底的に調査し、彼の拷問と虐待に関わったすべての者を裁くよう、フィリピン国家警察の内部調査部に求めて下さい。

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フィリピンでは、拷問撲滅に向けて法整備が進んでいます。政府は、拷問等禁止条約とその選択議定書(独立した調査機関が国内の拘禁施設を定期的に視察することを定めている)、自由権規約など、拷問を禁じる主要な国際法を批准しています。国内においても、憲法で拷問を禁じ、加害者への処罰や被害者への救済措置を規定しています。刑法は拷問を犯罪と定めており、2009年に制定された拷問禁止法では、違反した者への刑事処罰が明記され、最大で終身刑に処することができます。

しかし、これら法整備の効果は見られていません。国連拷問禁止委員会は2009年、拷問と虐待が広く日常的に行われていると報告しています。木製や鉄製の棒で殴る、タバコを皮膚に押し付ける、電気ショック、水責め、ビニール袋を顔に被せて窒息寸前にさせるなど、警察はあらゆる方法で容疑者や囚人を拷問しています。

警察は、口封じのために、被害者とその家族を脅迫し、ときには殺害することもあります。そのため、人びとは表だって拷問を告発することができず、拷問に関する調査はほとんど行われません。実施されたとしても、加害者は処罰されません。実際に、拷問禁止法が制定されてから5年経ちましたが、拷問で有罪判決を受けた者はいません。被害者たちは、十分な救済を得られることなく、今も苦しんでいます。

アクションに参加しよう!

ジェリメさんが受けた拷問を徹底的に調査し、彼の拷問と虐待に関わったすべての者を裁くよう、フィリピン国家警察の内部調査部に求めて下さい。※署名は、ジェリメさんの誕生日である2月17日にフィリピン支部でとりまとめ、直接政府に提出いたします。

アクション期間 このアクションは終了しました。(2014年12月8日~2015年2月10日)
要請先 フィリピン国家警察・内部調査部