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名張毒ぶどう酒事件:ただちに再審開始を!病の床で闘う奥西勝さん

「生きている間にえん罪を晴らしてほしい」

奥西さん (C)Private

署名参加者数

人生の半分以上を獄中で過ごしてきた奥西勝さん(87歳)は、現在、危篤状態で意識がない状態が続いています。強制された「自白」を根拠とした死刑判決から44年、奥西さんは一貫して無実を訴え続け、これまでに何度も再審を請求しています。2005年には科学鑑定に基づき再審開始の決定が出ましたが、後にその決定が覆されました。

病の床にある奥西さんに、依然として再審の扉は開いていません。もう一刻の猶予もありません。今こそ、彼の再審開始を強く要請してください。


 

予断を許さない奥西さんの病状

奥西さんは今、八王子医療刑務所に収容され治療を受けています。今年5月に続き、6月19日以降は危篤状態で、現在も意識がなく、大変厳しい状態にあります。特別面会人の報告によると、6月26日の面会時に声をかけ、腕をさすり手のひらを握っても、反応はなかったようです。気管からの人工酸素吸入を行う際に、鎮静剤を使っていることで、臓器に負担を与えています。

「調書は誘導と強要によるもので事実とまったく違います。
やっておりませんので、一日も早く再審開始して無罪を決定してください。」
奥西さんの手紙より(2011年)

追い込まれて自白 鑑定の偽装

奥西さんは女性5名が毒殺された『名張毒ぶどう酒事件』で、被害者のうち2人と関係があったというだけで早朝から深夜まで連日取調べを受け、自白に追い込まれました。裁判では自白は強要されたものであると、無罪を訴えました。地方裁判所は、唯一の物証も奥西さんが犯人であると断定できるものではなく、自白も信憑性に欠けるとして、無罪判決を言い渡しました。しかしその後、一転して高等裁判所では死刑判決となったのです。その根拠となったのが、唯一の物証写真の倍率を操作した虚偽鑑定でした。

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1961年3月28日、三重県名張市葛尾の公民館において、懇親会の席上で出されたぶどう酒に農薬が混入され、これを飲んだ女性5名が死亡する事件が発生した。警察は、死亡した女性の中に妻と愛人が含まれていたとして、奥西勝さんに嫌疑をかけ、事件の翌日から奥西さんの家に連日寝泊まりして監視しながら、早朝から深夜まで警察署に連行して取調べた。奥西さんは、取調べ5日目の深夜に「自白」に追い込まれ、逮捕された。

奥西さんは裁判で、自白は強要されたものであるとし、無実を訴えた。1964年、第一審の津地方裁判所は、唯一の物証とされたぶどう酒びん王冠の歯痕は奥西さんのものとは断定できず、また奥西さんの自白は信用できないとし、無罪判決を言い渡した。しかし、名古屋高裁は1969年、王冠の傷痕は奥西さんの歯形と一致するという鑑定などを根拠に、一転して死刑判決を下し、1972年に最高裁で死刑判決が確定した。その後、奥西さんは7回にわたる再審請求を行っている。その中で、有罪の根拠とされた王冠の歯形の鑑定が、鑑定写真の倍率を操作した虚偽鑑定であったことが判明している。

2002年、第七次再審請求において弁護側は、ぶどう酒に入れられた毒物が、奥西さんが「自白」した農薬(ニッカリンT)ではないとする科学鑑定を提出。2005年、名古屋高裁は、この科学鑑定などを根拠として再審開始を決定した。しかし、この決定に検察官が異議申し立てを行い、2006年に異議審が捜査段階の自白を重視して再審請求を棄却。最高裁は2010年、異議審の判断に誤りがあるとして再び名古屋高裁に事件を差し戻した。

2012年5月、名古屋高裁は、鑑定人も検察も主張していなかった独自の仮説を持ち出し、毒物がニッカリンTでないということは明らかではない、として再審を認めないとの決定を出した。現在、最高裁において再審請求が続いている。弁護団は、新たな鑑定結果を提出し、早期の再審開始決定を求めている。  

奥西さんは今年で87歳。40年以上にわたって死刑囚として投獄されている。2012年5月の再審請求棄却の直後から体調を崩して八王子医療刑務所に収監され、その健康状態が懸念されている。

アクションに参加しよう!

再審請求が繰り返される中、2005年には名古屋高等裁判所よってその請求が認められましたが、数カ月後に取り消されました。
奥西さんは現在、87歳。人生の半分以上を刑務所で過ごしています。病の床で、身の潔白を証明するために闘い続けているのです。

※集まった署名は、アムネスティ日本で取りまとめた上、提出します。

アクション期間 2013年7月9日~8月12日
要請先 最高検察庁 小津博司検事総長

▽このアクションの報告はこちら
【活動報告】名張毒ぶどう酒事件:奥西さんの再審開始を求める署名を提出

 

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