フィリピン:銃を突きつけられて、強いられた自白。警察の拷問に苦しむ被害者を救え!

アルフレダ・ディスバロさんは、フィリピン警察による拷問で、やってもいない罪を認めてしまい、いま刑務所に拘禁されています。警察は、体中の痛みが数日間続くほどの暴行を加え、銃を向けてアルフレダさんに自白を迫ったのです。医師による検診で拷問が確認されていますが、1年経った今でも拷問に関する調査は行われていません。


アルフレダさんが受けた拷問を徹底的に調査するよう、今すぐフィリピン国家警察の内部調査部に要請してください。


 

action_philippine02.jpg拷問直後のあざの痕

「あまりの恐ろしさに、ひたすら目をつぶるしかなかった」(アルフレダ・ディスバロさん)

アルフレダさんは、2013年10月、自宅近くのネットカフェで警察に呼び止められ、麻薬取引の容疑をかけられました。アルフレダさんは容疑を否定し、ポケットの中を警察に見せました。出てきたのは、携帯と小銭だけでした。しかし、警察はいきなり銃を突きつけ、逮捕状をみせることなく手錠をかけ、彼女を警察本部へ連行しました。

警察は、自白を引き出すために、アルフレダさんを痛めつけました。彼女を壁に押しつけ、拳や棒で腹部と顔を繰り返し殴り、目を指で突き、頬を平手打ちし、モップを口に押し込み、頭を壁に叩きつけたのです。あまりの苦痛で、アルフレダさんは数日間、呼吸もままならず、何も食べられず、嘔吐を繰り返しました。さらに警察は、アルフレダさんに銃を向けて自白を迫りました。彼女の頭の上に酒瓶を乗せて、「瓶を撃ってやる」と脅迫したのです。

アルフレダさんは無実を訴えましたが、検察は警察が何をしたかも聞かずに、彼女を麻薬所持と密売の罪で起訴しました。逮捕2日後に受けた医師の検診では、固い鈍器のようなもので殴られできたあざが体中に確認されています。しかし、1年経った今でも、拷問に関する調査は行われていません。アルフレダさんは、いま刑務所で公判が開かれるのを待っています。

アルフレダさんを救うために、あなたの力を貸してください!彼女が受けた拷問と虐待を徹底的に調査し、アルフレダさんの拷問に関わった者を裁くよう、フィリピン国家警察内部調査部・首席監察官に求めてください。

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フィリピンでは、拷問撲滅に向けて法整備が進んでいます。政府は、拷問等禁止条約とその選択議定書(独立した調査機関が国内の拘禁施設を定期的に視察することを定めている)、自由権規約など、拷問を禁じる主要な国際法を批准しています。国内においても、憲法で拷問を禁じ、加害者への処罰や被害者への救済措置を規定しています。刑法は拷問を犯罪と定めており、2009年に制定された拷問禁止法では、違反した者への刑事処罰が明記され、最大で終身刑に処することができます。

しかし、これら法整備の効果は見られていません。国連拷問禁止委員会は2009年の総括所見で、拷問と虐待が広く日常的に行われていると報告しています。木製や鉄製の棒で殴る、タバコを皮膚に押し付ける、電気ショック、水責め、ビニール袋を顔に被せて窒息寸前にさせる、鋭利な銃弾を指に押し付けるなど、警察はあらゆる方法で容疑者や囚人を拷問しています。

警察は、口封じのために、被害者とその家族を脅迫し、ときには殺害することもあります。そのため、人びとは表だって拷問を告発することができず、拷問に関する調査はほとんど行われません。実施されたとしても、加害者は処罰されません。実際に、拷問禁止法が制定されてから5年経ちましたが、拷問で有罪判決を受けた者はいません。被害者たちは、十分な救済を得られることなく、今も苦しんでいます。

アクションに参加しよう!

アルフレダさんが受けた拷問と虐待を徹底的に調査し、彼女の拷問に関わった者を裁くよう、フィリピン国家警察内部調査部・首席監察官に求めてください。※署名はアムネスティ日本で取りまとめ、フィリピン国家警察に送ります。

アクション期間 このアクションは終了しました。(2014年9月16日~2015年1月13日)
要請先 フィリピン国家警察内部調査部・首席監察官